2022.04.06
コロナ禍で売上減少。
経営を見直し、体質強化は“いま”と決断
有限会社まるみや ✕ bixider 岡憲一郎税理士
今回、「bixider経営支援プロジェクト」に参加くださったのは、大分県の有限会社まるみやです。

大分市に本社を置く有限会社まるみやは、地産を積極的に活用した仕出し業務を主に、寿司・総菜・お弁当など大分県の老舗百貨店トキハに2店舗を展開している、長きにわたって地元の人々に愛されてきた老舗仕出し企業です。

一方、bixider(ビサイダー)としてまるみや様の経営を支援するのは、高松市の岡憲一郎税理士事務所です。岡憲一郎税理士が代表を務める同所は、小規模ゆえの機動力を強みとし、EC事業やデジタル事業をはじめとする幅広いジャンルを守備範囲とします。

「bixider経営支援プロジェクト」の顔合わせは、香川県と大分県をつなぐオンラインミーティングで実施されました。

プロジェクトに名乗りをあげた、老舗仕出し企業

有限会社まるみやの代表取締役社長 原田政直氏と、bixider(ビサイダー)である岡憲一郎税理士事務所の岡憲一郎氏はパソコンの画面越しにあいさつを交わした後、岡氏から質問が投げられる形で顔合わせはスタート。

これから一年にわたりタッグを組むことになった両者ですが、キックオフとなる顔合わせの場で、どのような会話が交わされたのでしょうか。
最初にあらためて、まるみやさんの事業内容を教えてくださいますか。
原田社長
弊社は仕出し事業を主とする昭和6(1931)年創業の会社です。大分では古くからまとまった数のお弁当を製造する企業がなかったため、大分国体や別府大分毎日マラソンなどの大規模イベントでは、開催当初から弊社がお弁当類の製造を担当させていただいていました。そのほか冠婚葬祭の仕出しや、県内の老舗百貨店トキハ内に2店舗を運営しながら、大分のおふくろの味を各種揃えた惣菜・弁当店を展開しています。
90年にわたって大分の食文化を支えてきたのですね。
原田社長
おかげさまで地域に根ざしたさまざまな事業を、“食”を通して展開させていただいております。
お弁当やお惣菜は自社で製造されているのですか?
原田社長
はい。原材料となる食材の選別や調達をはじめ、商品のほとんどを自社工場で製造しています。ところが、この一年あまりはコロナの影響によって、弊社の売上の大半を占める大規模イベントが中止になったうえに冠婚葬祭の件数も激減し、創業以来の危機的状況に陥ることになりました。
ご苦労が多かったと思いますが、銀行から融資は受けられましたか?
原田社長
国の事業再構築補助金に申請しました。ところが、申請に伴う事業計画書の作成時に、欲しい数字がすぐに確認・入手できなかったんです。そうしたことをきっかけに、社長である私が、財務状況や数字のあり方をきちんと把握できていない至らなさを思い知ることになりまして。
それで事業計画はどうされたのでしょうか?
原田社長
事業再構築補助金の申請に際して新規事業を立案でき、無事に稼働に至っています。でも、補助金の申請を機に思ったことは、中長期の経営方針を定めていくには、弊社が抱えている課題を解決し、古い企業体質を改善することの必要性でした。
直近の経営課題だけでなく、10年後、20年後を見すえた体質改善に取り組もうと考えられたわけですね。
原田社長
はい。どうせやるなら因数分解のレベルで会社の財務状況を顕在化させよう…と。それと同時に、評価制度や雇用形態等の再構築にも着手し、さまざまな数字を従業員全員と共有できる風通しのよい会社にもしたいと考えたんです。

コロナ禍で気づいた、大切なこと

コロナで売上が落ちて、従業員の方はどんなご様子でしたか?
原田社長
弁当や惣菜を作る仕事って、どうしても目の前の作業に追われますので、会社の今期の売上がどれくらいで、昨年と比較して伸びているのかどうかという意識は、これまでほとんどの従業員になかったと思います。でも、コロナ禍で経営が大変な状態に陥っていることを、多くの従業員が肌で感じ始めたんですね。それは当然で何十年も続いていたイベントがなくなってしまい、工場での弁当の製造数も激減したわけですから。そんな中、会社の内情を心配した中堅社員が「どれだけ大変なのか」「どんなことをしたら売上を伸ばせるか」と、私に直接尋ねてくれたんです。
素晴らしい社員に恵まれていますね。
原田社長
本当にありがたかったですね。それに、会社の舵取りを長くしていると予期せぬことがたくさん起きるものですが、「もし次に、コロナのような危機的状況に見舞われたとき、そのピンチを乗り越えられるだろうか」と自問してみたんです。でも、明快な答えが自分のなかで出なかった。それで、不測の事態に備えてまるみやの企業体質を強化しておくのであれば、そのタイミングは“いま”なのではないか…と。
いろいろなことが重なって、経営の見直しの必要性を強く感じられたのですね。
原田社長
はい。それでどこから手をつけていくべきかとあれこれ考えだしたら、財務の透明化はもちろん、全従業員を対象にした評価制度の構築、古い雇用形態からの脱却など、やるべきことがたくさんあって、これは大変だぞと(汗)。

お互いを知り、次回から本格始動!

bixider経営支援プロジェクトに応募されたのはどういう理由からですか?
原田社長
サイトで見たとき、弊社のような老舗でもとりかかりやすい点がよかったですし、bixidの経営支援の内容と、弊社のニーズが一致している点が多いと感じました。
ありがとうございます。私のほうでもまるみやさんの企業情報を事前にさまざま確認させていただきましたが、これからは社長様のご要望に沿ってフレキシブルな対応で、サポートできればと考えています。よろしくお願いします。
原田社長
こちらこそよろしくお願いします。
大分と香川で距離はありますが、どちらも風光明媚な土地柄で温かい人柄の人が多い魅力あふれる地域ですし、同じような悩みを抱える全国の経営者の方々に、私たちの取り組みを大分・香川から発信していけたらいいですね。今日はお忙しいなか、ありがとうございました。
原田社長
温泉が魅力の大分と、うどんがおいしい香川なんて、素晴らしいマッチングですし、ご縁ができましたことを光栄に思っています。これからまるみやのことを、よろしくお願いいたします。
遠く離れた大分と香川をオンラインでつなぎ始まった、bixider経営支援プロジェクト。
原田社長の深くて大きな会社愛と従業員愛と、次回から本格的に始まる高揚感が、ネット越しから伝わってきました。次回もお楽しみに!
おかもとさん(YKプランニングのしゃちょう)コメント
大分県の老舗仕出し屋社長と、香川県の若手税理士。これまでの延長線上で経営を行っていたならば絶対に出会うことなかった2人が、当企画を通じて運命的な出会いを果たしました。これからbixidを活用してお互いの経営にどのような化学反応を起こすかとても興味深いマッチングです。次回は1カ月以内の面談内容をレポートします。どのような課題が見えてくるのか?乞うご期待!
bixid「モニタリング」の特徴
数字の並べ方を工夫したりグラフにしたり色を付けたりすることで直感的に理解できます。これに慣れると、ただ単に数字が羅列されている試算表には戻れなくなります。
機能の詳細はこちら
仕出し、弁当、寿司、オードブル | 大分県大分市
有限会社まるみや
大口ユーザーをもつ地域密着優良企業として、「食」を通した幅広い事業を展開。自社製造工場を持つ利点を生かし、老舗ながらも、新規サービスなどの事業拡大に意欲的に努めている。
代表取締役:原田 政直
本社所在地:大分県大分市
創業:1931年5月(昭和6年)
従業員数:約50人(本社・スーパー・工場)
事業内容:仕出し、弁当・惣菜製造・小売
プロジェクト参加企業さま
有限会社まるみや
大口ユーザーをもつ地域密着優良企業として、「食」を通した幅広い事業を展開。自社製造工場を持つ利点を生かし、老舗ながらも、新規サービスなどの事業拡大に意欲的に努めている。
0ヵ月目 キックオフ
2022.04.06
コロナ禍で売上減少。経営を見直し、体質強化は“いま”と決断
有限会社まるみや × 岡憲一郎税理士事務所
大分の老舗仕出し企業が取り組んだ古い体質からの脱却と経営強化。その模様をレポートします!
1ヵ月目 課題見直し
2022.04.27
自分自身を知り尽くし、来期を見通す
有限会社まるみや × 岡憲一郎税理士事務所
数値を積み重ねることで見えてきた本当の経営状況。そこには思いもよらない結果が待っていた。
2ヵ月目 原価率
2022.05.25
原価率を把握すると自然と利益は見えてくる
有限会社まるみや × 岡憲一郎税理士事務所
高回転率商品の生命線となる“原価”を突き詰めていくと、把握しづらかった利益の実態が見えてきます。
3ヵ月目 売上戦略
2022.06.15
前期の数字から、今期の売上戦略を練る
有限会社まるみや × 岡憲一郎税理士事務所
店舗・商品カテゴリ別に細分化された前期実績を精査しながら、今期の売上戦略を練っていきます
4ヵ月目 当期売上計画
2022.07.06
見込概数から、当期売上計画を策定
有限会社まるみや × 岡憲一郎税理士事務所
弁当の月別予測販売個数を算出。コロナ禍や材料費高騰を乗りきり、当期の売上を積み増すための仕掛けとは?
5ヵ月目 売上目標
2022.07.27
売上・利益を左右する原価率
有限会社まるみや × 岡憲一郎税理士事務所
売上・利益を左右する原価率をどうとらえるか。このとらえ方が利益を積み増していくカギになります。
6ヵ月目 まとめ
2022.08.17
プロジェクトでの学びを糧に、さらなる成長を
有限会社まるみや × 岡憲一郎税理士事務所
ついに密着取材最終回! 経営・財務への探究心が高まる(有)まるみやの原田社長と、この6か月間を振り返ります。
株式会社ベストウェル
兵庫県内に高齢者向けの介護施設を多数展開し、地域に密着した質の高い介護サービスを提供。企業理念は「誠実さと思いやり」「心と体への貢献」「従業員の幸福と社会への貢献」
0ヵ月目 キックオフ
2022.04.13
経営力・財務力・組織力を強化し、成長し続ける企業体質を目指す
株式会社ベストウェル × 大阪総合グループ 大阪総合人財経営株式会社
人手不足にある介護業界で、さらなる事業拡大と企業成長を目指す経営者がプロジェクト挑む思いとは?
1ヵ月目 課題見直し
2022.05.11
財務指標から会社の健康状態を測定する
株式会社ベストウェル × 大阪総合グループ 大阪総合人財経営株式会社
自己資本比率と総資産回転率から見えてきた、兵庫県で高齢者向け施設等を運営する企業の経営課題とは?
2ヵ月目 借入金
2022.06.01
借入体質から脱却するための方策を練る
株式会社ベストウェル × 大阪総合グループ 大阪総合人財経営株式会社
いくつかの財務指標に点滅する赤い危険信号。そのサインを安全な青色に転換する方策を探ります。
3ヵ月目 今期着地点
2022.06.22
各施設、全体から今期着地点を予測
株式会社ベストウェル × 大阪総合グループ 大阪総合人財経営株式会社
複数事業所(高齢者施設等)の数字とそれらを合算した全体数字から、今期ランディングポイントを見通します
4ヵ月目 中長期見通し
2022.07.13
実績と予測値から、経過累計を確認
株式会社ベストウェル × 大阪総合グループ 大阪総合人財経営株式会社
「木を見て、森を知らず」にならないよう、事業所・科目・月別に数字を管理する企業が全体を見るコツとは?
5ヵ月目 来期予測
2022.08.03
今期決算の着地点を、より確実なものに
株式会社ベストウェル × 大阪総合グループ 大阪総合人財経営株式会社
「2022年10月着地の24期の全体像が見えてきた今こそ、細かな数字を微調整し、対前年比プラスを確実なものに
6ヵ月目 まとめ
2022.08.24
中期計画で見えた、複数の事業成長の選択肢
株式会社ベストウェル × 大阪総合グループ 大阪総合人財経営株式会社
利益は出るが長期借入の返済がかさみ、キャッシュが増えない…長年の経営課題を突破する方策を探ります
西日本食品工業株式会社
「食で命を育み、子どもたちの明るい笑顔を世界に広げる」を企業理念に掲げる、1950年創業の老舗食品メーカー。主力商品の春雨は、中国に古くから伝わる製法にこだわり、その伝統の技と手作りの味を守り続けている。
0ヵ月目 キックオフ
2022.04.20
適切な数値判断・計画で、安心感と確信をもって経営に携わりたい
西日本食品工業株式会社 ✕ 税理士法人アイ・パートナーズ
伝統の技を守りながら事業のブラッシュアップに取り組む、老舗食品メーカーの3代目が目指す経営とは?
1ヵ月目 課題見直し
2022.05.18
現状を把握し、次なるアプローチを導く
西日本食品工業株式会社 ✕ 税理士法人アイ・パートナーズ
シミュレーションによって明確に示された、老舗食品メーカー3代目社長の鋭い経営感覚とは
2ヵ月目 計画
2022.06.08
今期決算から来期の計画を見通す
西日本食品工業株式会社 ✕ 税理士法人アイ・パートナーズ
シミュレーションで今期・来期決算の着地点を予測。現場視点のデータも生かして今後のアプローチを導く
3ヵ月目 今期計画
2022.06.29
多様な視点から今期計画を見通す
西日本食品工業株式会社 ✕ 税理士法人アイ・パートナーズ
会計上は見えない現場視点の管理データもbixidに反映させ、今期計画の新たな指標とアプローチを導く
4ヵ月目 KPI設定
2022.07.20
KPIをどう設定・管理するか
西日本食品工業株式会社 ✕ 税理士法人アイ・パートナーズ
今期の重点項目をマクロな視点でKPIに設定、詳細な項目は現場サイドのデータでチェックする
5ヵ月目 課題解決
2022.08.10
今期2ヵ月の実績と今後の方向性を確認
西日本食品工業株式会社 ✕ 税理士法人アイ・パートナーズ
今期2・3月の売上実績を計画比でモニタリングし、4月以降の見通しや会計処理の詳細をあらためて確認
6ヵ月目 まとめ
2022.08.31
プロジェクト完了後の展開に向けて
西日本食品工業株式会社 ✕ 税理士法人アイ・パートナーズ
現時点の実績を計画比でモニタリング。資産管理に関するアドバイスとともに、今後に向けた取り組みも共有
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