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収益改善アイテム 変動?!損益計算書(前編)

2021年 5月27日
会計・財務 bixid活用

こんにちは、YKプランニング代表取締役社長の岡本です。

今回は私の“変動”という言葉に対する愛について語りたいと思います。

 

「変動損益計算書」というネーミングが難しくしている

唐突ですが、「変動金利」や「気候変動」など“変動”という言葉のニュアンスは直感的にわかる気がしますが、「変動損益計算書」の“変動”って直感的にわかりますか?私が学生時代に会計と出会い、かれこれ四半世紀。常に会計に関する仕事に携わってきましたが、未だにこの「変動損益計算書」の“変動”という言葉が“直感的”にしっくり来ていません。

そもそも普通の「損益計算書」と比較して、違いがあるからこそ生まれたものが「変動損益計算書」なのですが、なぜ“変動”という言葉がついたのかは、論理的に細かい解説を聞かなければ決してその意味を理解することはできません。

これは“直感的”とは真逆のもので、いかにも学者や研究者が考えそうな表現で、一般人にはわかりにくく、難しいものをより難しく伝えて、専門性を持たせようとしている最たるものの一つではないかと感じています。

また別の説明の仕方として、「損益計算書」とは“制度会計上”のモノで、「変動損益計算書」とは“管理会計上”のモノとも言われています。ネット検索で「損益計算書 変動損益計算書 違い」と検索すると、このような解説がたくさん出てきますが、これまた「???」な感じで、会計の世界は「解説書を読むための解説書」が必要な状態がごく当たり前にまん延しています。

会計が「難しい」とか「とっつきにくい」とか「楽しくない」というイメージは、こういった“直感的”にワカラナイ表現が数多くあるからではないかと感じている今日この頃です。

「変動損益計算書」はワクワクするものである

と、冒頭から若干反抗的な文章になってしまいましたが、、、(汗)
気を取り直して、今回はこの「変動損益計算書」の“変動”について掘り下げていきます。

まず、損益計算書には、「普通の損益計算書」と「変動損益計算書」の2種類ありますが、私なりに“直感的”な表現を使って説明しますと

「損益計算書」・・・・・・人から言われて作るやつ
「変動損益計算書」・・・・自ら作りたくて作るやつ
です。

なので、
どっちが作っていて楽しいかというと、「変動損益計算書」です。
どっちが経営者にとって大事かというと、当然「変動損益計算書」です。
どっちが造形物として美しいかというと、もちろん「変動損益計算書」です。

なのに「変動損益計算書」が世の中にほとんど浸透していないのは、税務署や銀行に提出するのは変動じゃない方の「損益計算書」だからです。

ここで1点、誤解の無いように説明しておきますが、「じゃない方の損益計算書(=普通の損益計算書)」が無価値・無意味なものだと言っているのではありません。

「じゃない方の損益計算書」は本来経営には絶対に必要なものなのですが、長年にわたり税金の計算をするために作らされてきたイメージがどうしても強いため、自分のために作っているという親近感が持てない方が多いのではないでしょうか。

そもそも「損益計算書」自体がワクワクするものではないのに、本来であればワクワクするべき“変動”という言葉を付けたところで、「損益計算書」という言葉にかき消されてしまっているのが実態だと私は分析しています。

例えば「和牛」の頭に“国産黒毛”という言葉がくっつくとワクワクするのは、そもそもが「和牛」自体がワクワクする言葉だから、よりワクワクするという理屈と同じです。


「変動損益計算書」改め「損益ダイジェスト」

さて、なぜここまで私が“変動”という2文字だけでこんなに暑苦しくなれるのかというと、経営を行う経営者のためにこの「変動損益計算書」は絶対的に役に立つアイテムだからです。ただ、それをほとんどの方が知らない、、、

原因は冒頭に投げかけた「変動損益計算書」というネーミングが“直感的”ではないからだと思っています。

そこで、私なりにいろいろ考えた結果、経営者が自分の経営のために活用する道具として「損益ダイジェスト」というネーミングを広めていこうと目論んでいます。

「宅急便」や「ホッカイロ」のように、固有の商品名がサービスそのものを表すほどの代表的な名詞になるには足りないかもしれませんが、少なからず「変動損益計算書」よりは「損益ダイジェスト」の方が、経営者にとって、自分のモノ感はあるのではないかと思います。

今月のわが社の「損益ダイジェスト」はどうなってる?
来月の子会社の「損益ダイジェスト」はどう着地しそう?

など、経営者の日常的な会話の中に溶け込む日を願ってこのブログをしたためているところです。

“直感的”かどうかは個人の感性によるところも大いにありますが、経営のために少しでも理解しようという気になるためのネーミングは大切だと思います。


経営を分かりやすくする「損益ダイジェスト」

「普通の損益計算書」でも会社の経営状況を把握することはできますが、経営者にとってより分かり易く理解するためのモノに改良するべく、多くの会計学者たちが一生懸命考えてアタマに“変動”をつけた「変動損益計算書」が生まれました。

そしてそれを私たちは「損益ダイジェスト」という名称で一人でも多くの経営者に知ってもらいたいと活動しています。

次回のブログではこの「損益ダイジェスト」が経営者にとってどのように役に立つのかについて触れてみたいと思います。

最後に、私自身は「変動損益計算書」が、大大大好きです。3度のメシ並みに好きなのですが、それを一人でも多くの経営者の方に知ってもらい理解してもらいたいと願っております。

でもやっぱり「変動損益計算書」の“変動”って“直感的”じゃないですよね、、、