貴社の事業内容をお教えください。
乳井様:弊社はオールメディアのクリエイティブエージェンシーです。とりわけ、営業職という概念をできるだけなくし、プランナーが直接クライアントと接しながら、企画からクリエイティブ制作までワンストップに提供できることが弊社の強みだと考えています。特にブランディング~プロモーション・PRなどの戦略策定から実施まで、クライアントと課題を共有しながらゴール設定し、結果をコミットしながら成長していることが弊社の特長です。
経営をするうえで、特に重視しているポイントはありますか?
乳井様:一番はキャッシュフロー残です。ピンポイントで常にモニタリングしています。また、流動比率などのキャッシュに近い指標も注視しています。特に私どもの場合、プロジェクトによってはメディアの仕入れ額が前金で大きくなったりするケースがあったり、そんなときに限って入金まで足が長かったりします。常に余裕を持って、キャッシュ残を気にしなくて良い状況を心がけています。
bixidの導入のきっかけを教えてください。
乳井様:弊社では創業より月次決算を行ってきました。毎月、顧問税理士との月次決算報告会を開催し、約1時間~1時間半ほど、月次決算報告書を見ながら説明を受けておりました。そんななかで、顧問税理士からの提案があり、導入のきっかけとなりました。
通常の月次決算からbixidへの切り替えはどうされましたか。
乳井様:導入時は何かしら手間が掛かると考えていたのですが、実際はまったく何もせずbixidへ移行することができました。なぜかと言うと、弊社では仕訳入力自体は社内の経理スタッフが行っており、そのデータを会計事務所と共有しています。そのデータを会計事務所側でチェックいただいていたこともあり、データ移行は会計事務所で対応してくれました。なので、まったくストレスはありませんでした。
bixidをどのように利用されていますか。
乳井様:スマホでもさっと閲覧できるので、電車での移動時や食事中など、気になったときにチェックしています。特に、新しい取り組みやサービスを考える際に、財務状況を瞬時に知れることは大きなメリットかなと感じています。
bixidを導入後、経営管理においてどのような変化がありましたか?
乳井様:今までは、紙ベースの資料で月次決算報告を受けていました。つまり、報告会の際に初めて資料をいただき、目にすることになります。bixidを導入してからは、少なくとも1週間以上前には情報を共有いただけるため、数字を確認できるスピードが格段に上がりました。
じつは、そのことによって月次決算報告会の質が大きく変わりました。従来は報告書の数字の説明・レクチャーを受けるだけで約1時間掛かっていたのですが、事前に数字を共有いただけることで、セルフチェックができるようになりました。結果、報告会の時間は20分も掛からないくらいに短縮されました。残りの40分は、現状のトピックス、新規案件や今後の取り組みについてなど、未来志向の話題となり有意義な会となっています。
また、時間の使い方も変わりました。経営者であれば、金融機関や信用調査機関など、何かと打ち合わせの機会が多いと思います。そんなときに、いつでもどこでもPCやスマホでさっと月次決算レポートを参照できることはとても助かっています。通常であれば、後日書類を準備してとなるところが、スピーディーにその場で対処できます。また、タクシーや電車等の移動中もスマホでさっと月次レポートを閲覧できることも助かっています。
ふと気になった時間に、会社の財務状況、特にキャッシュフローを確認できることはとても強みかと思っています。
bixidをお勧めしたいと思いますか。
乳井様:はい。業種問わず、すべての中小零細企業へ導入するべきだと思っています。どのような業種でも経営者は頭の中がとても忙しい方々ばかりです。特に、先行きが見えない経済状況下ではキャッシュフローが一種の生命線です。この指標を、出来るだけリアルタイムに、いつでも、どこでも確認できることは、多くの会社の強みになるはずですし、意思決定のスピードも格段に上がると思います。いちいち経理に確認しなくても良いですからね。
広告会社だから、こんなこと考えるんですかね(笑)。
合わせて、これから事業を始めるスタートアップ企業は創業期から導入した方が、後々切り替えの手間もなく良いと思いました。
今後の展望をお聞かせください。
乳井様:私たちの仕事は、メーカー様やサービス提供事業者様と世の中を結び付けるストーリーを生み出し、クライアントの事業成長にコミットすることだと考えています。そんな私たちは常に先端を走り続ける存在でなければなりません。つまり冒険が必要です。しかし、冒険をするためには、しっかりとした財務基盤が必要不可欠です。そこはしっかり担保しつつも、より事業者の経営パートナーとして、新しいモノやサービスを世に広めていきたいと考えています。
また、財務の透明化についても、bixidを上手く活用しながら実現させ、風通しの良い、日本一楽しい職場を目指していきます。