貴社の事業内容をお教えください。
大隅様:おおすみグループは、人と人との絆を大切にした接客サービスをモットーに、山口県を本社に事業展開しております。タクシー事業、観光・貸切バス事業、旅行業、葬祭サービス事業、香典返し・法事・法要・供養品(仏壇・仏具・墓石)販売などを主に、暮らしの中で地域の支えとなれる生活支援サービスをご提供しております。
bixid導入のきっかけを教えてください。
大隅様:当社では、2020年のコロナ禍をきっかけにfreee会計を導入し、認定アドバイザーのサポートを受けながら経理業務の自動化を進めてきました。具体的には、稟議申請から支払依頼、経費精算、仕訳作成といった会計ワークフローをシステム化し、業務効率を向上させることに成功しました。また、グループ企業として各法人の部門管理を行い、部門別損益の見える化も実現しています。
しかしながら、管理会計の分野では依然として課題が残っていました。
部門別の予算策定や実績管理を行うためにfreee会計の予実管理機能を利用しましたが、当社の運用には十分にフィットせず、実際にはエクセルでの管理に頼る状況が続いていました。
また、資金繰り管理においても課題が山積していました。エクセルで日繰り表を作成し、入出金を管理する一方で、金融機関ごとの借入金管理は別ファイルでおこなっていました。
こうした状況に対し、さらなる効率化を図る必要性を感じていたのです。
bixid導入前は、どのように経営管理をおこなっていましたか?
大隅様:予算と実績のデータをfreee会計からCSV形式でエクスポートし、丸1日かけて手動でエクセル加工をして分析する作業を毎月おこなっていました。グループ各社や各部署の報告レポートは統一していたので、アウトプットがバラバラという課題はなかったですが、複数のデータが存在するため、データの保管や整理に多くの手間がかかっていました。
bixid導入の決め手は何でしたか?
大隅様:過去会計業務の効率化にfreee会計を活用していた当社ですが、次のステップとして未来会計、すなわち予算や実績管理の効率化に取り組む必要がありました。そのため、複数のソフトウェアを比較検討しましたが、その中でbixidが最も当社のニーズに合致し、コストパフォーマンスも優れていると判断し、導入を決めました。
導入後にはどのような変化がありましたか?
大隅様:bixidの導入後、これまで手動でおこなっていた多くの作業が自動化され、業務効率が飛躍的に向上しました。
一番大きな変化は、freee会計とbixidのAPI連携により、実績数値が自動で更新されるようになった点です。これにより、最新の実績データを即座に確認でき、入力済みの予算数値と対比できるため、より効率的な予算管理が可能となりました。
特に、部門ごとの予実分析についてはbixidの「モニタリング機能」が大いに役立っています。各部門の売上や費用をリアルタイムで把握できるだけでなく、部門毎の売上・費用分析をおこなう際に、詳細を知りたい場合は画面上でそのまま内訳まで見ることができるので、予算の修正や見直しが非常に簡単になりました。
また、資金繰り管理においても、従来のエクセル管理に比べて大幅に効率化されました。
金融機関ごとの借入金管理を一本一本正確に行うことが可能となり、エクセルに比べて視認性や操作性が格段に向上しました。キャッシュフロー管理でも実績対比が可能な点は、bixid機能の中でも、とてもおすすめできるポイントです。
さらに、これまでは別々に管理していたKPIデータについても、bixidの「KPI機能」を活用しています。件数や単価等の会計データ以外の数字の予実管理も可能なため、トータルでの経営管理ができるのも良いですね。「売上=単価×件数」に対する経営者側と管理者側の意思疎通が図れるようになり、目標単価・目標件数を意識した組織運営ができるようになりました。
グループ各社のデータがbixidひとつで管理できるようになった為、情報の集約作業の手間が解消され、さらに、どのデータが最新のものかを確認する手間も解消でき、業務効率化を図ることができました。システムの使い勝手についても、直感的な操作が可能であり、社員からも好評です。
bixidのサポートについてご意見をお聞かせください。
大隅様:サポート対応については、導入から運用までのプロセスでも、非常に満足のいくサポートを受けることができました。特に、部門責任者が予算を作成する際には、マニュアルに基づいた的確なアドバイスをいただきました。
また、モニタリング機能の活用方法についても丁寧に指導していただいたおかげで、スムーズに運用を開始することができました。
経営管理ツールを探している方へのアドバイスをお願いします。
大隅様:bixidの導入により、当社は過去会計だけでなく未来会計においても効率化を実現しました。今後は、このツールをさらに活用し、経営全体の質を向上させていきたいと考えています。特に、キャッシュフロー管理の高度化や、さらに細分化された部門別の分析を通じて、経営判断の精度を高めていきたいと思っています。
もし同様の課題を抱えている企業がいれば、ぜひbixidの導入を検討してみてください。その優れた効率性と柔軟性が、きっと役立つはずです。