bixid(ビサイド)で始める資金繰り管理(前編)
健全な経営を続けるためには、利益だけでなく、将来の資金の動きを把握しておくことが重要です。
一方で、「資金繰り管理の必要性は分かっているものの、何から始めればよいのか分からない」という企業も少なくないのではないでしょうか。
資金繰り管理というと、将来の資金予測や資金計画から始めるイメージがあるかもしれません。
しかし、将来の資金の動きを正確に見通すためには、まず過去の資金の流れを把握し、自社のお金の動きや傾向を理解しておくことが大切です。
本記事では、bixid(ビサイド)の「資金繰り機能」を活用して過去の実績を可視化し、自社のお金の流れを把握する方法をご紹介します。
資金繰りとは?キャッシュフロー計算書との違いをわかりやすく解説
資金繰りとは、会社のお金の出入りを把握し、将来の支払いに必要な資金を確保するための管理です。
一方、キャッシュフロー計算書は、一定期間における資金の増減実績を示す財務諸表です。
つまり、資金繰りは「お金の流れを管理し、将来を見通すこと」、キャッシュフロー計算書は「資金の増減を整理して把握するための書類」と考えると分かりやすいでしょう。
適切な資金繰り管理をおこなうことで、次のようなメリットがあります。
・日々の支払いに必要な資金を確保できる
・資金不足のリスクを早期に発見できる
・借入や設備投資などの意思決定に役立つ
このように、資金繰り管理は企業経営を安定させるために欠かせません。
しかし、表計算ソフトで資金繰りを管理する場合は、会計データや入出金情報を手作業で更新する必要があり、リアルタイムに資金状況を把握するには手間がかかります。
そこで活用したいのが、経営支援クラウドbixid(ビサイド)の「資金繰り機能」です。
bixid(ビサイド)の資金繰り機能とは?
bixid(ビサイド)の資金繰り機能は、会計データを活用することで、資金繰りを簡単に管理し、自社の資金の状況を可視化できる機能です。
会計データを連携することで、資金繰り表を作成でき、自社の資金状況をタイムリーに把握できます。
また、過去実績から将来予測までを一貫しておこなえるため、継続的な資金繰り管理に活用できます。
「資金繰り表の作成に手間がかかる」「将来の資金の動きが見えにくい」「資金不足の兆候を早めに把握したい」といった、資金繰り管理に関する悩みの解決に役立ちます。
bixid(ビサイド)の資金繰り機能では、次のようなことができます。
資金繰り表の作成:会計データをもとに資金繰り表を作成し、実績と予測を確認できます。
資金繰り予測:過去の実績をもとに、将来の資金の動きを予測できます。
入出金取引のステータス管理:毎月発生する定型取引から、将来の大まかな資金繰りを把握できます。
口座管理:口座間の資金移動のタイミングや、日々の残高予測を確認できます。
管理項目のカスタマイズ:月別・日別管理において、項目をお好みで調整できます。
資金繰り機能は、基本料金にプラスして利用できるオプション機能です。
月額3,000円(税抜)/1社で、初期費用はかかりません。
ユーザー数も無制限のため、社内で情報を共有しながら利用できます。
bixid(ビサイド)資金繰り機能のスタート手順
ここからは、bixid(ビサイド)の資金繰り機能を使って、実際に資金繰り管理を始めてみましょう。
最初から細かな設定をおこなったり、精度の高い予測を作ったりする必要はありません。
まずは直近12カ月の実績から、自社のお金がどのように動いているのかを把握しましょう。
STEP1.資金繰り表を作成しよう
まずは、初期設定をして資金繰り表を作成します。
【手順】
①簡易レイアウトで運用をスタート
②作成期間は直近12カ月の実績期間を選択
③表示列は1列表示で開始
設定が完了すると、資金繰りの実績データが自動で作成されます。
STEP2.年間実績から、自社の資金収支構造を理解しよう
資金繰り表を作成したら、直近12カ月の実績を確認しましょう。
細かな確認に入る前に、まずは資金がどのような理由で増減しているのか、全体を俯瞰することが大切です。
資金の動きを、次の3つの区分で見ていきます。
経常収支:本業でどれだけ資金を生み出したか
売上代金の回収や仕入代金・経費の支払いなど、本業に関連する資金の出入りを示します。
まずは直近1年間の経常収支を見て、本業でどれだけの資金を生み出したかを確認しましょう。
本業で生み出した資金は、設備投資や借入金の返済を支える源泉となります。
投資収支:将来に向けた投資にどれだけ資金を使ったか
設備や車両の購入による支出や、資産の売却による収入などを示します。
直近1年間で、投資にどれだけの資金を使ったかを把握しましょう。
財務収支:資金の調達と返済でどう動いたか
金融機関からの借入による入金や、借入金の返済による支出などを示します。
直近1年間で、借入による入金と返済による支出のどちらが多かったかを確認しましょう。
3つの区分を合わせて見ると、本業で生み出した資金で投資や返済をどの程度まかなえているか、借入によってどの程度資金を補っているかが見えてきます。
このように、現在の収支構造を理解することが、資金繰りを予測するための第一歩です。
STEP3.入出金項目と取引の関連を理解しよう
全体像を把握したら、資金の増減に大きく影響した項目を詳しく見ていきましょう。
資金繰り表の実績金額にマウスカーソルを合わせ、[明細]ボタンを押すと、その項目に集計された取引の内訳を確認できます。
どのような取引が資金の動きに影響しているのかを確認しましょう。
入出金項目と取引の関係を理解すると、今後の資金繰りを考えるうえで意識すべき取引が分かります。
また、今後の取引の見通しが資金繰り表のどの項目に影響するかを把握することで、資金繰り予測もスムーズに作成できます。
資金繰りを始めるには「過去の資金の動き」の把握から
このように、bixid(ビサイド)の資金繰り機能を使えば、過去の資金の動きを可視化し、自社の収支構造やお金の流れを把握できます。
資金繰り管理は、単に現在の預金残高を確認するだけではありません。過去の実績から、本業でどの程度資金を生み出しているのか、投資や借入が資金にどのような影響を与えているのかを理解することが大切です。
また、収支構造や入出金項目と取引の関係を把握しておくことで、将来の入出金予測も立てやすくなります。
「資金繰りを始めたいけれど、何から始めればよいか分からない」という方は、まずはbixid(ビサイド)に会計データを連携し、直近12カ月の実績を確認してみてはいかがでしょうか。そこから、自社の資金の流れについて新たな気づきが得られるかもしれません。

2009年に行本会計事務所に入所。中小企業の企業再生や経営支援に携わり、企業の経営課題の解決を支援。
現在は、株式会社YKプランニングのCompany事業部を管掌し、会計データを活用した経営状況の可視化や予算管理、資金繰り管理など、中小企業の経営改善に役立つ「bixid(ビサイド)」の導入・活用を支援している。

