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顧客維持の秘訣!リレーションシップマーケティングとは

2026年 7月30日
営業/マーケティング ビジネス用語

経営において、最も恐ろしいことは何でしょうか。
売上の急減や資金繰りの悪化など、さまざまなリスクがあります。
その中で、意外と見落とされがちなのが「顧客離れ」です。

経営が安定している企業ほど、既存顧客との関係性を大切にしています。
なぜなら、利益や経営の安定を支えているのは、継続して取引してくれる既存顧客だからです。

そこで重要になるのが、既存顧客との関係を深める「リレーションシップマーケティング」の考え方です。
本記事では、リレーションシップマーケティングの概要と、顧客維持の実践ポイントについてご紹介します。


「サービスが悪い」からではない?顧客離れの本当の理由

顧客維持の具体的な実践方法を考える前に、なぜ顧客が離れてしまうのかを整理しましょう。

解約理由としてよく挙げられるのは、「価格が高い」「使いこなせない」といったものです。
しかし、これらはあくまで表面的な理由に過ぎません。

この点について、カスタマーサクセス分野の著書で知られるリンカーン・マーフィー氏やニック・メータ氏は「顧客は商品やサービスそのものではなく、その先で得られる成果や価値を求めている」という考え方を提唱しています。
つまり、顧客は商品やサービスそのものではなく、その先の成果や体験に価値を感じます。反対に、期待した成果を得られないと顧客は離れてしまいます。

では、顧客が価値を実感できなくなる原因は何でしょうか。
マーケティング分野で通説として広く引用されている調査結果では、顧客の約68%が「事業者に相手にされていない(無関心)」ことを理由に離れるとされています。
※本データはフォーラム・コーポレーションに由来するとされる調査として広く引用されていますが、原典は確認されていません。

たとえば、
・購入後のフォローがない 
・必要な情報を発信してくれない
・担当変更後に連絡がない 

このような状態が続くと、顧客は商品やサービスを十分に活用できず、価値を実感しにくくなります。
顧客離れを防ぐには、商品やサービスの品質を高めるだけでなく、購入後も顧客が価値を実感できるよう継続的に関係を築いていくことが重要です。


なぜ「リレーションシップマーケティング」が重要なのか

近年、多くの製品やサービスがあふれ、機能や価格だけで選ばれることは難しくなっています。
実際、「違いが分かりにくい」と感じる場面も増えているのではないでしょうか。
さらに、広告費の高騰や競争の激化により、新規顧客を獲得するためのコストも年々高まっています。

こうした環境の中で企業が持続的に成長するためには、新規顧客を増やすだけでなく、既存顧客との関係性を深め、継続して選ばれ続けることが求められます。
そこで注目されているのが「リレーションシップマーケティング」です。
リレーションシップマーケティングとは、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客との信頼関係を築き、継続利用やリピート購入につなげることを目的とした考え方です。

購入後も継続的なフォローをおこない、顧客が商品やサービスの価値を実感できる関係を築くことで、継続利用や追加購入につながります。また、顧客生涯価値(LTV)の向上に加え、口コミや紹介による新たな顧客獲得も期待できます。


リレーションシップマーケティング実践の3つのポイント

顧客に継続して価値を実感してもらい、長期的な関係を築くにはどうすればよいのでしょうか。
業種や業態によって具体的な方法は異なりますが、考え方として共通している要素があります。

1.顧客を理解する
2.情報を整理し優先度を決める
3.顧客に合わせてコミュニケーションする

この3つを継続的に実践することで、顧客はサービスの価値を実感しやすくなり、顧客維持やLTV向上につながります。

1.顧客を理解する
まずは、自社に蓄積されている顧客情報をもとに、顧客の状況や解約につながる兆候を把握しましょう。

購入履歴や利用状況、問い合わせ内容、営業活動の記録などを分析すると、
・どのタイミングで利用頻度が低下しているのか
・どの商品・サービスの利用が減っているのか
といった共通パターンが見えてきます。

ただし、データだけでは顧客の本音や不満までは見えません。そのため、アンケートなどを通じて顧客の声を把握することも重要です。

例えば、
・「解約アンケート」で、離脱の理由や期待とのギャップを確認する
・「満足度調査」で、不満や改善要望を定期的に把握する
・営業担当やサポート担当が受けた相談内容を社内に共有する

このように、自社の顧客情報と実際の声を組み合わせることで顧客理解が深まり、一人ひとりに合わせたフォローや提案が可能になります。

2.情報を整理し優先度を決める
すべての顧客に同じ時間やコストをかけることは現実的ではありません。
そのため、顧客の状況に応じて優先順位をつけて対応することが重要です。

具体的には、
・要望や課題ごとに分類する
・売上や利益への貢献度で分類する
・最終接触日や利用状況で分類する
このように整理することで、関係性を深めるべき顧客や、解約リスクが高まっている顧客を把握しやすくなります。

例えば、売上や利益への貢献度が高い顧客には関係性をさらに深めるためのフォローをおこない、利用頻度の低下など解約の兆候が見られる顧客には早めにアプローチするといった対応が考えられます。
このように、優先順位を決めることで効果的な顧客フォローが可能になります。

3.顧客に合わせてコミュニケーションする

顧客を理解し、優先順位を決めたら、一人ひとりに合わせたコミュニケーションをおこないましょう。 
現在はコミュニケーション手段が多様化しているため、電話やメールだけでなく、ショートメッセージ、SNS、訪問、郵送など、顧客に合わせて接点を工夫することが必要です。
また、接点を持つ際は、連絡手段だけでなく、伝える内容も重要です。
例えば、新機能やアップデート情報には反応がなくても、セミナーの案内や業界動向であれば興味を持ってもらえるかもしれません。

ここで気を付けたいのは、自社が「価値のある情報」だと思う内容を一方的に発信してしまうことです。
企業が伝えたい情報と顧客が知りたい情報が一致しなければ、価値を感じてもらえないこともあります。
そのため、アンケートや日々のコミュニケーションを通じて顧客の興味・関心を把握し、それぞれに合った情報を発信しましょう。


顧客維持は「仕組み化」できる経営戦略

リレーションシップマーケティングは、派手な施策だけで簡単に実現できるものではありません。
顧客との信頼関係は、日々のコミュニケーションやフォローの積み重ねによって育まれていきます。
だからこそ、「顧客を理解する」「情報を整理する」「顧客に合わせてコミュニケーションする」という一連の流れを、継続して実践できる仕組みが重要です。

新規顧客の獲得がますます難しくなる時代だからこそ、顧客に長く選ばれ続けるための仕組みづくりが、企業の持続的な成長を支える鍵になるのかもしれません。


株式会社YKプランニング
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