適切な数値判断・計画で、安心感と
確信をもって経営に携わりたい
西日本食品工業株式会社 ✕ 税理士法人アイ・パートナーズ
20220420西日本食品工業
今回、「bixider経営支援プロジェクト」に参加を表明された熊本県熊本市の西日本食品工業株式会社は、3代目の長田和也氏が代表取締役社長を務める1950年創業の老舗食品メーカーです。

一方、長田社長をサポートするビサイダーとしてマッチングされたのは、経営者に寄り添った成長支援の実績を数多く有する、神奈川県横浜市の税理士法人アイ・パートナーズの税理士 山田諭氏です。

プロジェクトの始動に向けて、熊本(長田氏)と横浜(山田氏)をオンラインでつないで実施されたキックオフミーティング。地理的な距離を超えて両氏が意気投合し、和やかななかにも熱い盛り上がりを見せた顔合わせの様子をリポートします。
20220420西日本食品工業

老舗の伝統を守りながら、時代のニーズに応える

アイ・パートナーズ 山田
山田
まず長田社長から西日本食品工業さんの事業内容をご説明いただけますか。
西日本食品工業株式会社 長田社長
長田社長
祖父が1950年に立ち上げた弊社は、春雨を主力商品とする食品メーカーです。現在、熊本市内の本社工場と東京・大阪の営業所、中国に合弁会社を展開し、3代目の私が会社を引き継いで3期目となります。初代から続く主力商品の春雨は、もともと中国が発祥とされているのですが、中国の昔ながらの伝統製法を維持する春雨メーカーは、日本国内で弊社を含めて4社となっています。
アイ・パートナーズ 山田
山田
全国でも希少となった伝統製法を、3代にわたって受け継がれているのですね。
西日本食品工業株式会社 長田社長
長田社長
はい。伝統製法の春雨は、ほとんどの工程が手作業で完全機械化できないため、大量生産は難しいのですが、市場の需要も安定しており、弊社のこだわりとして本場中国の技と味を守っていきたいと思っています。とはいえ、時代の流れに合わせて商品やサービスをブラッシュアップしていかなければ、将来的な事業継続や企業成長は見込めません。そのためにも、これまで卸売が主流だったBtoBの取引だけでなく、BtoCを視野に入れたネット通販や、新商品3品の開発など、今後の展開に向けた新規事業計画を進めているところです。

経営者として抱える3つの課題感

アイ・パートナーズ 山田
山田
長田社長が先代から会社を受け継がれ、現在3期目とのことですが、実際に企業経営に携わるようになって気づいた課題や、改善・強化したいと感じていることはありますか。
西日本食品工業株式会社 長田社長
長田社長
そうですね、経営者としての悩みといいますか、今後の課題や成すべきと感じている点は3つほどあります。
1点目は「売上利益の改善・拡大」。
2点目は「社内の組織力・チーム力の強化」。
3点目は「経営や事業計画について相談できる相手がいない」。
いずれも漠然とした課題感なので、具体的な方向性を見出せていないのが現状です。
アイ・パートナーズ 山田
山田
1点目と2点目については、現在計画を進めていらっしゃるネット通販や、新商品開発などの新規事業にも関わってきますよね。
西日本食品工業株式会社 長田社長
長田社長
おっしゃる通りです。事業継続や企業成長のために、売上やシェア拡大を目指して新規事業を展開していくうえで、現場の設備拡充やスタッフの増員は不可欠となってくるでしょう。ただ、どこまで設備や人材に投資すれば、どれほどの売上拡大が見込めるのか。そのあたりの数字を正確に把握し、自信を持って経営判断できるようになりたいと…。
アイ・パートナーズ 山田
山田
そこで相談できる相手がいないのも、やはり不安ですよね。私がお付き合いさせていただいている中小企業経営者のほとんどの方々も、「経営の相談相手がいなくて孤独だ」とおっしゃいます。
西日本食品工業株式会社 長田社長
長田社長
やはり多くの経営者の方々も、私と同じような不安を感じていらっしゃるのですね。じつは、そうした悩みを抱えて客観的なアドバイスを求めていたことも、今回の経営支援プロジェクトに申し込むきっかけとなったんです。
アイ・パートナーズ 山田
山田
そうでしたか。私としても、このタイミングで長田社長とご縁ができたことを大変うれしく思いますし、全力を尽くしてお役に立ちたいと、ますます闘志が湧いてきました!

目標とする数字は「自己資本比率70%」

アイ・パートナーズ 山田
山田
ところで、長田社長はすでにbixidをお使いとのことですが、実際に利用されてどう思われましたか。
西日本食品工業株式会社 長田社長
長田社長
知人から紹介されたのがきっかけで使い始め、すぐに「これは面白い!」と感じました。いつでもどこでも会社の数字が確認できますし、極端な話、街を歩きながらでも総勘定元帳の中身まで見られて計画も立てやすい。今回のプロジェクトに応募したのも、ビサイダーのアドバイスを受けながら、このソフトをフルに使いこなしたいと思ったからです。
アイ・パートナーズ 山田
山田
貴重なご意見、ありがとうございます。ソフトの使い方などについても不明な点があれば、何でもご質問ください。そのほか、長田社長が今回のプロジェクトで実現したいことがあればお聞かせください。
西日本食品工業株式会社 長田社長
長田社長
まずは、現状の実績の妥当性を、客観的な視点で把握すること。そのうえで、未来に対する手の打ち方をご教授いただきながら、安心感と確信をもって経営に携われるようになりたいと思っています。最終的な目標としては、自己資本比率70%という数字を自分なりにイメージしているのですが、山田先生としてはどう思われますか。
アイ・パートナーズ 山田
山田
とても前向きな目標設定だと思います。まずはとにかく具体的な数字を明確にもつことは実現への第一歩となります。長田社長も積極的に数字と向き合っておられますし、bixidというツールを使えば経営を完全に見える化できますので、私自身も「いい結果を出そう!」と勝手に熱くなってしまいました(笑)。
西日本食品工業株式会社 長田社長
長田社長
いや~、そう言っていただけると本当に心強いです! 今後のプロジェクト展開がますます楽しみになってきました。ぜひ次回からもよろしくお願いいたします。
アイ・パートナーズ 山田
山田
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします!
遠く離れた熊本と横浜をオンラインで結ぶ「bixider経営支援プロジェクト」。強い意志をもって目標の実現に向かう長田社長と、その思いをガッチリと受け止めた山田税理士の熱き挑戦が、いよいよ次回から本格始動します。どうぞお楽しみに!
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今回のbixider経営支援プロジェクトは3組の中でも最も距離の離れた(直線距離880km)熊本市と横浜市のペアとなりました。コロナが与えた経済的ダメージと引き換えに、世界中でウェブでのミーティングが日常的になった今日、距離感を一切感じさせない両社の滑り出しはこれからの中小企業の新しいビジネススタイルとしてスタンダードになりそうな予感がします。次回の内容も乞うご期待!
活用するbixidの機能
西日本食品工業株式会社
「食で命を育み、子どもたちの明るい笑顔を世界に広げる」を企業理念に掲げる、1950年創業の老舗食品メーカー。主力商品の春雨は、中国に古くから伝わる製法にこだわり、その伝統の技と手作りの味を守り続けている。
代表取締役:長田 和也
本社所在地:熊本県熊本市
創業:1950年
事業内容:春雨や粉物などの食品製造・輸入・販売