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資金繰りとは? 読み解くコツは「2×3パターン」

2021/2/11
予算管理 資金繰り 経営分析

こんにちは。YKプランニング代表取締役社長の岡本です。

「世の中には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か」
そんな言葉がありますが、資金繰りの世界もこの名言に似たことが言えます。
「世の中には2種類のお金しかない。入ってくるお金か、出ていくお金か」
それはさておき…

資金繰りとは、お金の出入りを見える化することです。
先程は、入ってくるか、出ていくかの2種類のお金しかないと述べましたが、入金、出金をさらに3パターンずつに分けて考えてみましょう。

お金の入出金は「2×3パターン」

改めてここでは
入金A、入金B、入金C
出金A、出金B、出金C
と呼ぶことにします。

「入金A」は、本業の入金。いわゆる売上代金の入金です。事業が続くか続かないかは、すべてこの入金Aにかかってきます。
「入金B」は、本業以外の入金。例えば、古くなった営業車両を売却した際に受け取ったお金や、以前に購入した株券を売却して受け取ったお金です。中古車を販売している会社や株の売買が生業の人はそれが本業ですが…「入金B」はあくまでも本業以外の入金です。
「入金A」と「入金B」の違いはそれぞれ経営者の感性にお任せします。あまり深刻に考える必要はありません。
最後の「入金C」は、銀行からの借金です。借りたお金はいずれ返さないといけませんが、借りたタイミングでは銀行口座に大金が入ってくるので、それを「入金C」として考えましょう。

一方で、「出金A」は本業での出金です。仕入れ代金や人件費の支払い、家賃や水道光熱費、接待交際費、あと銀行へ支払う利息も「出金A」です。ひとまずここでは、ご自身が本業に必要だと思う支払いを「出金A」として考えましょう。
「出金B」は「出金A」と紙一重なのですが、本業に必要な出金だけれど、新車の購入や機械装置、ちょっと値段の張る器具備品類の購入などの、いわゆる固定資産の購入と、株や投資信託、積み立て型の保険など、実質的にストックされていくような出金を「出金B」として考えます。
払いきり系は「出金A」、ストックされる系は「出金B」として考えましょう。
最後の「出金C」は借金の元金部分の返済です。利息の支払いは「出金A」に分類しましょう。

お金の入出金は「2×3パターン」

パターンを並べてみると必要なものが見えてくる

ということで、2種類(入金・出金)×3パターン(A・B・C)の説明をしましたが、このうち、将来の入金または出金の“動き”をおおよそ予想することができるものがあります。
どれだと思いますか?

答えは「出金C」です。
銀行からの借入は、ほぼ全て返済日と返済額が決まっています。借入にも様々なパターンがありますが、ここでは単純に銀行から約定で借りたもので考えます。
たとえ30年ローンを組んだとしても、借りた瞬間に30年先、360か月先までの「出金C」が確定します。確定している未来が一部分でもわかることは、資金繰りを考えるうえで、とても重要な情報となります。

では、ほかの5パターンも一緒に整理すると
「入金A」はっきり言って予測しづらい
「出金A」いつも支払っているものは大体わかるが、突然の出費は予測しづらい
「入金B」処分する(お金に換える)と決めればいいだけ
「出金B」スポットならいいが、経常的に支払ってるものは要チェック
「入金C」また借金するかどうかは企業次第
「出金C」ガチっと決められてる

このように整理すると「入金B」「出金B」「入金C」は、社内で決めれば動くもので、受け身のものは一切ありません。
次に「出金A」に関しては現在の支払い状況を把握すれば、将来の支出はおおよそ予測がつくものばかりです。例えば給与の支払いや電気代、リース料、保険料など。例外があるとすれば接待交際費ですが、湯水のように使わなければ予測不能ではないはずです。ということは、「入金A」だけが将来の資金繰りを見える化するのに立ちはだかる壁なんです。

そこで、「入金A」以外の5つのパターンを以下のように整理してみます。そうすると、だれでも簡単に資金繰りを見える化することができます。

パターンを並べてみると必要なものが見えてくる

例えば、これを来月の予想だとして考えてみましょう。
「入金B」「出金B」「入金C」は、とりあえず、なにも買わない売らない“0”ということにします。「出金C」は決まっている借金の返済額として500、「出金A」は過去の支払い状況から考えて、おおよそ1,000だとします。
あわせて、表右下の黄色い部分に、ご自身が来月1か月で増やしたいお金を考えてください。ではとりあえず、何に使うかは置いておいて、300増やしたいとしましょう。ということは、入金Aは「???-1,500=300」の“???”の部分になります。よって、「入金A」は1,800あれば、300の手元資金が増えるということになります。

例えば、増減“0”の場合は、
???-1,500=0
なので「入金A」は1,500となり、これをかっこよく言うと「来月の資金分岐点」といいます。「来月の資金分岐点は1,500だからみんなそれぞれの『入金A』を達成するぞーっ」と、かっこよく営業会議を締めたいですね。

キャッシュの見える化ができたら、あとは経営判断

実は、このA、B、Cは

A=営業キャッシュフロー
B=投資キャッシュフロー
C=財務キャッシュフロー

という、専門用語で分類分けされており、どこに属する入出金なのか、一応細かなルールが決められています。しかし、そんなルールは無視して、ご自身のセンスでA、B、Cの基準を決めてみてください。私自身も自分の会社の入出金は、これは「入金A」だとか「出金B」だとか、感覚的にとらえています。

世の中には2種類のお金しかない。

入ってくるかお金か、出ていくお金か…
お金を増やすも減らすも、あなた次第です。