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今こそ取り組む SWOT分析・PEST分析

2021年 5月10日
営業/マーケティング ビジネス用語

自社を取り巻く環境や自社の強みなどを分析するフレームワークに、「SWOT分析」「PEST分析」というものがあります。
事業成功のためには必要不可欠なフレームワークですが、変化の激しい今、これらはさらに重要なツールとなっています。

今回はこの「SWOT分析」と「PEST分析」について、ご紹介します。


「SWOT分析」とは

まずご紹介するのは「SWOT分析」です。

「SWOT」とは、「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の頭文字をそれぞれ取ったフレームワークです。これは、今後の事業・ビジネスの方向性の決定や目標達成に繋がる戦略作りに活用できます。

このフレームワークを使用する場合、まず競合・法律・技術・トレンドといった外部環境と、自社の資産・ブランド力・ユニークポイントなどの内部環境を、プラス面、マイナス面にわけて分析します。

では、「SWOT」のそれぞれの意味を確認してみましょう。

・Strength(強み)
自社の強みとなるもの。目標の達成や今後の事業方針にプラスに働くもの。

・Weakness(弱み)
自社の弱みとなるもの。目標の達成や今後の事業方針にマイナスに働くもの。

・Opportunity(機会)
外部の環境で、企業・ビジネスの成長や拡大に大きく貢献しうるもの。

・Threat(脅威)
外部の環境で、企業・ビジネスの成長や拡大の妨げとなりうるもの。

この4つは、それぞれの項目をかけ合わせて考えを深めることで、より明確に自社の状況を分析することが可能となります。

例えば、「強み」と「機会」をかけ合わせれば、ビジネスを進化させるチャンスがわかるので、注力すべき項目が分かるでしょう。
しかし反対に、「弱み」と「脅威」の項目をかけ合わせたものは、大きなリスクとなり得るので対策を考えることが必要になります。

このように、外部環境と自社のリソースを掛け合わせて今後の方向性を考えていくフレームワークが、「SWOT分析」です。


PEST分析

続いて「PEST分析」をご紹介します。
先ほど登場した「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」は、この「PEST分析」で分析することができます。

PEST分析とは、「政治(Political)」「経済(Economy)」「社会(Society)」「技術(Technology)」の4つの要素を分析するフレームワークで、自社の事業・ビジネスを取り巻くマクロの外部環境の変化を把握することを目的としています。
こちらは外部環境の変化による影響を見極め、今後の方向性を考えるためのものです。

事業・ビジネスの成功は世の中の変化に大きく影響を受けているので、企業はこの「PEST分析」を早い段階で行うことが良いとされています。

では、「PEST」のそれぞれの意味を確認しましょう。

・P(Politics:政治的要因)
政治的要因は、法律や条例、規制緩和や税制の変化、外国との関係などの、政治的な動きなどの全てのことを指します。法律や規制には従う必要がある一方、規制緩和などは新しいビジネスチャンスが生まれることもあります。

・E(Economy:経済的要因)
経済的要因は、景気の状態や成長率、物価や為替の変化など、経済に関する環境変化などを指します。例えば為替の変動によって原材料の価格が上がれば、商品の価格を見直す必要も出てきます。

・S(Society:社会的要因)
社会的要因は、企業や消費者を取り巻く社会全般の流行や風俗、ライフスタイルなどを指します。わかりやすい表現にすると、トレンドと言えるかもしれません。例えばコロナ禍では、「おうち時間の充実」や「オンライン」を中心にした商材・サービスが多く開発され、消費者に受け入れられました。社会的要因は政治的要因・経済的要因のように明確な数値などはないので、SNSのトレンドを確認するのが効果的と言われています。

・T(Technology:技術的要因)
技術的要因は、技術の進歩や革新のことを指します。例えば、新しい技術の台頭により既存の技術の競争力が低下したり、反対に新技術によって新しい市場を生み出したりといった場面が想定されます。ビックデータやIoT、DXなどもその1つと言えるでしょう。

この4項目の分析が、外部要因による自社の事業・ビジネスへの影響を避ける、またはチャンスにするための意思決定に役立ちます。


それぞれの違いと目的

「SWOT分析」が自社の内部環境と外部環境から現状を把握する分析であることに対し、「PEST分析」は外部要因をマクロ的な視点から分析するものとなっています。

それぞれの分析方法を個別に活用することもできますが、「SWOT分析」のOとTを把握するために「PEST分析」を取り入れるなど、組み合わせるとより良い分析が可能になります。

どちらにせよ、最も大切なことは、「何のために分析をするのか」です。
闇雲に分析をするのではなく、何を明確にし、どう意思決定に活かしたいのかを設定してから分析に進むとよいでしょう。

株式会社YKプランニング
株式会社YKプランニング
マーケティング部