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リーダーシップとマネジメントの違いとは

2021年 7月 2日
人材育成 ビジネス用語

近年プロジェクト型の働き方が増えたことで、「共通の目標を達成するために周囲を引っ張っていく能力」が以前よりも求められるようになってきました。
この能力が必要となる立場を表す言葉として「リーダーシップ」と「マネジメント」がよく用いられますが、これらの違いをきちんと理解できていますか。

今回は、意外と見過ごしてしまう「リーダーシップ」と「マネジメント」の違いについて見ていきましょう。


リーダーシップとは

「リーダーシップ」については、かの有名なドラッカー博士や「7つの習慣」の著者・コヴィー博士など、多くの識者が様々な方向から定義しています。 なかでも、彼らの定義に共通しているのは以下の3点です。

・組織内で定められた目的を達成するためのチームの方向性を定める
・目的を達成するためにチームとしての集団活動を維持する
・目的達成のための課題を積極的に解消していく

つまり、リーダーシップとは、目的や目標を達成するために、自分の所属する組織やチームをまとめ、導いていく役割を担っている立場を指します。


マネジメントとは

一方「マネジメント」は、以下の条件を備えていると定義されることが一般的です。

・目標達成のための中期的、長期的な戦略を立てる
・各メンバーの特性やスキルを把握し、調整する
・規則や秩序を遵守する意識をもつ

このように、目的や目標の達成のために現状を把握し、達成に至るまでの道筋を定め、必要な要素を管理・維持していくことが、マネジメントの主な役割です。


それぞれの違い

ここまでの内容から「やはりリーダーシップとマネジメントは同じものではないか」と考えてしまう方もいらっしゃるでしょう。 しかし、次の2つのポイントから具体的に考察してみると、その違いが明確になります。


1.役割
リーダーシップの最も重要な役割は「ビジョンを示す」ことです。
この役割を果たすためには、長期的な視野や未来的な思考を持っていることが求められます。リーダーがより明確にビジョンを示していくことで、組織内で目指すものが一致し、活動を維持していくことが可能となるのです。

一方マネジメントで重視される役割は「目標の達成」です。
こちらはリーダーシップと比べてより現実的かつ実務的であることが特徴であり、どのように目的を達成していくのかという戦略だけでなく、メンバーの現状把握、モチベーション管理、トラブル時の対応などの部分もマネジメントの役割となります。


2.人間性
リーダーシップに必要となるのは「誠実さ」「人望」だと言われています。
リーダーになる人物は企業や組織のビジョンを示し、同じ方向へメンバーを導いていかなければなりません。 様々な考えを持つ人が集まったチームを率いていく上で大切なのが、「信頼関係」です。 自分自身の言動を一致させるなどの誠実さや人間的な魅力が、チームを率いていく立場としては必要不可欠となります。

反対に、マネジメントを担う人間に必要となるのは「現実的な視点」です。
リーダーが未来視点でビジョンを示す一方で、マネージャーは現実的な視点からそれを見極め、落とし込んでいく必要があります。 目的を確実に達成するという役割を果たすためにも、現状を冷静に分析し、感情に左右されることなく判断を下すことができるという素質がマネジメントには重要となるのです。


まとめ

今回はリーダーシップとマネジメントについて見てきました。

働き方改革の広まりとともに、プロジェクト単位で組織を作り上げて業務に当たる機会が増えてきています。 確実に目的を達成し成果を上げるためにも、リーダーやマネージャーに適切な人材を配置できるよう、それぞれの役割をしっかりと理解しておきましょう。