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人材確保で意識したい「エンゲージメント」とは

2021年 8月23日
人材育成 ビジネス用語

昨今企業経営の場で多く耳にする単語の一つに、「エンゲージメント」があります。「エンゲージメント」という単語自体は、契約や約束、婚約などといった意味合いで幅広く使われる普遍的な単語です。
では、ビジネスや企業における「エンゲージメント」とはどのようなものなのでしょうか?なぜ今エンゲージメントが注目されているのか、どのようにしたらエンゲージメントを高めることができるのか、といった切り口から解説していきます。


企業におけるエンゲージメントとは

そもそもエンゲージメントとは、日本語訳の契約や約束、婚約から分かるように、「人どうしの結びつきや信頼関係」を表す言葉です。

この言葉は、ビジネスの場において従業員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」の意味に解釈されるようになり、さらに踏み込んだ考え方として、「従業員と企業が強固な信頼関係で結び付き、双方の成長に貢献しあう関係」という意味での「従業員エンゲージメント」として使われるようになりました。

また、企業と顧客の結び付きや信頼関係を強固なものにしていくという「顧客エンゲージメント」もあります。こちらは、顧客が企業の理念やポリシーに共感し、その結果として企業と顧客が信頼関係を築いていくために欠かせない指標の一つです。

今回は、特に人材確保に大きくかかわってくる「従業員エンゲージメント」についてさらに掘り下げていきましょう。


なぜ今従業員エンゲージメントが注目されているのか

一体なぜ、今「従業員エンゲージメント」が注目されているのでしょうか?その背景には、以下のような時代的変化が存在しています。

▼人材の流動化
終身雇用制度を取りやめる企業が増加した近年は、転職による人材の流動化が進んでいます。エンゲージメントを高め、従業員と企業の信頼関係を構築することで、人材の流出を防ぐことが可能になります。

▼リモートワークの増加
「働き方改革」などにより多様な働き方が推進された結果、リモートワークで業務を行う企業が増えています。通勤時間削減などメリットも多いリモートワークですが、コミュニケーション不足に陥りやすく、企業の方針が従業員個人に伝わりにくくなり、ひいてはモチベーションが低下するといったデメリットもはらんでいます。エンゲージメントを高めることで、このデメリットをカバーし、従業員のモチベーション維持に繋げることが期待できます。
このような背景から、従業員エンゲージメントを高めることでモチベーションアップに繋げ、人材の流出を防ぐことが期待されているのです。


エンゲージメントを高めるポイント

それでは、従業員エンゲージメントを高めるために、企業側はどのようなことを意識すればよいのでしょうか?そのポイントには次のようなものが挙げられます。

▼企業の理念や方針、ビジョンを従業員と共有する
全従業員が企業の方向性や理念といった経営の根幹となる部分をきちんと理解していることが、最も重要なポイントです。

▼多様な働き方を実現するなど、従業員が働きやすい環境を整備する
リモートワークや時短勤務、休暇などのシステムを整えることで、様々な環境にある従業員が働きやすい環境を整えることが大切です。

▼従業員個人のスキルアップを支援する仕組みを作る
社内でスキルアップセミナーを開催したり、外部のセミナー受講を金銭面で支援したりなど、一人一人のスキルアップを後押しできるような仕組みづくりをしましょう。

▼挑戦する機会を与える、報酬アップを図るなど仕事のやりがいを作り出す
報酬アップは最も手軽な方法ですが、それ以外にも、役職や新しい企画などへのチャレンジ制度を設けるなど、仕事へのやりがいを目に見えるものにするとモチベーションアップに繋がります。

上記のようなポイントを意識した組織作りを行うことが、従業員エンゲージメントの高い企業を作るための近道といえます。


まとめ

終身雇用や年功序列といった長年日本の企業に根付いてきた雇用制度を採用する企業が減る一方で、リモートワークなど新しい多様な働き方が推進されるなど、雇用を取り巻く環境は日ごとに変化してきています。

このような時代においての従業員エンゲージメントは、有能な人材を流出させることなく生産性を向上させ、企業と従業員がともに成長していくための重要な手がかりです。

従業員エンゲージメントを高める環境づくりを意識した企業が、困難な時代を勝ち抜いていけることでしょう。