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今さら聞けないシェアリングエコノミー

2021年 8月25日
起業 トレンド

近年、シェアリングエコノミーという言葉を耳にする機会が増えてきました。新規事業としてシェアリングエコノミーサービスに挑戦する企業も多く出てきていますが、そもそもシェアリングエコノミーについて正しく理解できているでしょうか?

今回は、「シェアリングエコノミー」という言葉の意味や基礎知識についてご説明します。


「所有」の時代から「共有」の時代へ

「シェアリングエコノミー」とは、一般の消費者や企業が、自身の所有する場所や物などを必要としている人に提供する経済活性化活動を指す言葉です。提供したい人と必要としている人がインターネットを介してマッチングし、「遊休資産」と呼ばれる場所や物を有効活用することで、経済を活性化するという効果も見込めます。

シェアリングエコノミーの代表的な例としては、空き部屋や空き物件を貸し出す民泊サービスや、所有者が使用しない時間に車を貸し出すカーシェアリングサービスなどが挙げられます。

例えば車や自転車などを所有すれば、メンテナンス費用などの維持費や保管スペースが必要になります。これは使用していない間にも継続してかかり続けるコストであり、物を所有する上での大きなネックと言えます。しかしカーシェアやライドシェアと呼ばれるシェアリングエコノミーサービスを利用すれば、使用しない間のコストを負担することなく、最低限のコスト負担で必要な時だけ使用することが可能なのです。

シェアリングエコノミーの普及により、これまでコストをかけて「所有する」のが当たり前とされてきた物に、「共有する」という新たな選択肢が生まれました。さらにインターネットによって個人間での物の貸し借りがより手軽に行えるようになったことが、シェアリングエコノミーの発展に繋がっています。

現在、2000年代後半に誕生した民泊仲介サービス大手の「Airbnb」や、目的地まで同乗させてくれるドライバーを見付ける「Uber」を筆頭に、シェアリングエコノミーサービスは欧米や日本を含むアジアでどんどん市場規模を拡大しています。「所有する」よりも「共有する」方が合理的だと考えられる様々なものが、シェアリングエコノミーサービスを介してシェアされる時代となったのです。


モノだけでなくヒトも空間もシェアする

シェアリングエコノミーでシェアされるのは、モノだけではありません。今や、人が持つスキルやちょっとした空間までもが盛んにシェアされています。

スキルのシェアというと、専門的な技術を持つ人への依頼をイメージする人も多いことでしょう。もちろん、グラフィックデザイナーやエンジニアなど、専門的なスキルのシェアも行われています。しかし、近年のシェアリングエコノミーでは、ちょっとした家事やペットの世話、家具の組み立てなど、特別な資格や経験が必要ないスキルも数多く存在するのが実情です。

また、空間シェアの分野においても、シェアされるのは空き部屋や駐車場などの一般的な不動産だけではありません。使わなくなった畑を1区画ごとに数人に貸し出す「シェア畑」サービスや、住宅や店舗の空きスペースをコインロッカー代わりに利用して荷物を預けるサービスなど、様々な空間がシェアされています。

このように、シェアリングエコノミーはとても手軽で身近なサービスであり、少しの発想力であらゆるものをビジネスに繋げることができるのです。

シェアリングサービスの課題

しかし、シェアリングエコノミーサービスには課題もあります。ここでは、2つの代表的な課題点をご紹介します。

まず、サービスの安全性が課題として挙げられます。多くのシェアリングエコノミーサービスでは、仲介サービスはあくまでも提供者と利用者をマッチングする場でしかなく、提供者と利用者の間で起きたトラブルについては関与しないことがほとんどです。自社が提供するサービスを手軽に利用してもらいやすい反面、利用する際のマナーなどは利用者の良心や常識に依存する面が大きいため、トラブルも頻発しています。

トラブルを防止するために、利用規約を作成し利用前に同意してもらったり、利用者に身分証明書を提示してもらったりするなどの対策や工夫が必要です。

次に、シェアリングエコノミーサービスに関する法整備が十分でない点も大きな課題と言えます。シェアリングエコノミーサービスの市場が拡大するスピードに法整備が追い付いておらず、現行の法律ではシェアリングエコノミー特有のトラブルに対応しきれていないのが現状なのです。

しかし全く対策が取られていない訳ではなく、シェアリングエコノミーサービスに適した保険商品も続々と開発されています。新規事業としてシェアリングエコノミーサービスを始める際には、このような保険商品へ加入するなどの環境整備も忘れずに行いましょう。


まとめ

以上、シェアリングエコノミーについてご説明いたしました。

シェアリングエコノミーの市場は今後も発展が見込まれ、上手く活用することができればコストの削減や新規事業の創出に繋げられます。
シェアリングエコノミーが持つメリットとデメリットを踏まえつつ、賢く利用していきましょう。