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中小企業の生命線「イノベーション」5つの戦略

2021年10月12日
起業 トレンド

近年、企業の経営戦略の一つとして「イノベーション」という用語を耳にする機会が増えています。

イノベーションは中小企業にとっても他人事ではありません。むしろ中小企業においてこそイノベーションの必要性は高まってきており、「中小企業の生命線」とも言えるほどです。

今回は、そもそもイノベーションとは何かという基礎の基礎からイノベーション戦略の種類について、さらに近年話題のオープンイノベーションについて解説していきます。

イノベーションとは

イノベーションとは1911年に経済学者ヨーゼフ・シュンペーターによって初めて定義された言葉です。シュンペーターはイノベーションを、「経済活動の中で生産手段や資源、労働力などをそれまでとは異なる仕方で新結合すること」と定義しました。

日本では1958年の『経済白書』において、イノベーションが「技術革新」と翻訳紹介されたことで長らくこの意味で定着してきましたが、近年では『経済白書』でもシュンペーターの定義に則って「新しいビジネスモデルの開拓なども含む一般的な概念」と示しています。

さらに現在では、イノベーションは「新しい技術や考え方を生み出し、社会的に大きな変化をもたらす人物や組織によってもたらされる、幅広い革新」といった意味を持つようになりました。

常に市場競争が繰り広げられている中で淘汰されてしまうことなく安定的に成長し続けるためには、新たな価値を創出するイノベーションが不可欠です。現代社会を企業が生き残っていくためにはイノベーションが欠かせないのです。


基本のイノベーション戦略5種

それでは、実際に企業戦略としてのイノベーションにはどのようなものがあるのでしょうか。

シュンペーターはイノベーションを以下の5つのタイプに分類しています。

1 プロダクション・イノベーション
新たな顧客創造を実現するための商品や技術、新しい市場の開発、生産を指す最も身近なイノベーション戦略のこと。

2 プロセス・イノベーション
業務効率や生産性を高めるイノベーション戦略のこと。当初日本で紹介された「技術革新」がこれにあたります。

3 マーケット・イノベーション
マーケティングの成果をより一層上げるためのイノベーション戦略のこと。潜在的な顧客の掘り起こし、販路の拡大などに伴う戦略です。

4 サプライチェーン・イノベーション
商品やサービスの調達・生産・販売・消費という一連の連鎖を最適化するイノベーション戦略のこと。全体のコストを下げたり、消費者情報を最適化に活用したりといった面を追求します。

5 オルガニゼーション・イノベーション
前述した1~4のイノベーション戦略を実現するための組織革新のこと。社内の組織革新のほか、外部組織との連携革新がオルガニゼーション・イノベーションの基本形です。

近年話題のオープンイノベーションとはなにか

前章でご紹介したシュンペーターの定義する5タイプのイノベーションを基礎に、近年話題になっているのが「オープンイノベーション」です。オープンイノベーションとは、2003年にヘンリー・チェスブロウによって提唱されました。

チェスブロウの著書には、オープンイノベーションは「組織内部のイノベーションを促進するために、意図的かつ積極的に内部と外部の技術やアイデアなどの資源の流出入を活用し、その結果組織内で創出したイノベーションを組織外に展開する市場機会を増やすこと」と定義されています。

つまり、オープンイノベーションとは、イノベーションを行うに際して自社以外の組織が持つ知識や技術を取り込む、という手法を指しているのです。日本国内では、オープンイノベーションを行うための人材が不足していることを理由に、課題が多い状況が続いていますが、大企業を中心に徐々に広まりつつあります。

中小企業庁による「2019年版中小企業白書」では、大企業が期待する研究開発の連携相手として「中小企業」を挙げる回答が57%近くを占めるなど、中小企業にもオープンイノベーション実現に取り組むべき機運が高まっているのです。


まとめ

今回は、近年耳にする機会の多い「イノベーション」について具体的に解説してきました。

中小企業にこそ必要性が高まっているイノベーションについて改めて理解を深め、今日からの企業戦略にぜひ活かしてください。