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人材育成のための「コーチング」

2022年 1月 6日
組織強化 トレンド

こんにちは。YKプランニング営業本部長の宗近です。

本日は、いま注目を集めている「コーチング型マネジメント」について解説します。

急速な社会の変化、それに伴う組織のあり方の変容に応じて、人材に期待される役割も変化しています。組織構造はトップダウン型からボトムアップ型に移行し、急激な環境変化に耐えうる意思決定構造がもとめられています。それにより、企業内でも指示命令型ではない新しいコミュニケーション手法が求められるようになりました。

そのため、人材をマネジメントする立場の人材には、単なる管理を超えた、新しいマネジメントを身につけることが求められています。 そんな中、新たなマネジメントスタイルとして注目されているのが、「コーチング型マネジメント」です。


コーチングとは

コーチという言葉は、もともと「馬車」のことを指し、「大切な人をその人が望むところまで送り届ける」という意味で使われていました。

そこから「対象者の自主性を促し、能力や可能性を最大限に引き出しながら、目標達成に向けてモチベーションを高めるコミュニケーション手法」という意味で使われるようになりました。人材育成の場面では、コーチング型マネジメントと呼ばれています。

最も大きな特徴は対象者の自発性を促すことです。目標達成に向けて、アドバイスをしたり、指示するのではなく、対話を重ねることで対象者が能力を発揮できる状態に導き、自己成長を促します。

コーチングとティーチングやカウンセリングとの違い

■コーチングとティーチングの違い
コーチングとティーチングでは、関係性やコミュニケーション手法が異なります。
ティーチングとは、指導者が知識やスキルを教えることです。ティーチングで教える側と教わる側には上下関係が生じ、指導やアドバイスを通じて答えを与えていく一方向のコミュニケーションが基本となります。

一方のコーチングでは、上下関係はなく並走する関係性という違いがあります。また、双方向の対話によって対象者から答えを引き出すというスタイルの違いがあります。

■コーチングとカウンセリングの違い
コーチングとカウンセリングでは、目的やアプローチの観点が異なります。
カウンセリングとは、カウンセラーが対象者の悩みや不安を解消するために寄り添うことです。双方向のコミュニケーションを主体としながら、より良い方向へ導く点ではコーチングとカウンセリングは共通している一方、カウンセリングでは、対象者が抱えている悩みや不安を解消することが目的で、過去と向き合うアプローチを行います。

一方のコーチングでは、目標を達成できるように自己成長を促すことが目的で、未来志向でのアプローチという違いがあります。


コーチングに必要な3つのスキル

■傾聴スキル
傾聴とは、一言で表すと対象者の話にしっかりと耳を傾けるスキルです。
対象者の発した言葉だけではなく、表情や仕草まで意識して相手の気持ちに寄り添いながら話を聞かなければいけません。また、対話をリードするのではなく、対象者に気付きを与えるようにフォローをしていくことが大切です。

■承認スキル
承認とは、成果だけでなく、相手の変化や成長に気付き、言葉で伝えることを指します。
コーチングでは、成果だけで判断せず、プロセスにも目を向けることが重要です。
承認スキルを通して、対象者が成長を実感できることでモチベーションアップや自主性を育むきっかけになります。またお互いの信頼構築の基盤となります。部下は承認を通して、自分の成長を認識し、さらなる成長に向けてチャレンジするモチベーションを得るのです。

■質問スキル
質問スキルとは、対象者の考える力を促す質問型のコミュニケーションを指します。
対象者の考えを引き出す質問や思考を広げる質問など、幅広い質問を通して対象者と対話をすることがポイントとなります。この質問を通して対象者は自らの中に気づきを得て、行動変容につなげていきます。

コーチングのメリットとデメリット

■メリット
コーチングは対象者の行動変容を促すメリットがあります。対象者の主体性を軸に、目標達成に向けて行動し、過程や結果を振り返りながら改善を繰り返します。この一連のサイクルを通して、自己成長が促され、行動変容につながるのです。自らの中に気づきを得て行動を変容していくことから、自主性も養われ、未来のリーダー育成にも寄与します。

また、上司と部下との信頼関係を築きやすいのもコーチングのメリットで、結果として組織全体のコミュニケーションの円滑化につながります。

■デメリット
コーチングのスキルは専門性を有し、スキルが不十分な状態での実践は想定していた効果が得られないケースがあります。また、対象者の自主性は定量的に可視化するのは難しい側面があります。

さらに育成には一定の期間を要すると共に、一度に多くの対象者にアプローチできないことから長期目線、かつ一定のコストを見込んだ実践が必要になります。


まとめ

コーチングは組織のマネジメントにおける人材開発手法として、多くの企業・組織が、人材開発、リーダー育成、組織開発のために導入しています。

環境変化が急激な現在において、自主的に考え、行動する人材の育成を長期的に取り組む上で重要な手法だと位置づけられます。