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競合(ライバル)の研究のステップとは?

2022年 7月 5日
経営管理 営業/マーケティング

こんにちは、YKプランニング管理本部長であり公認会計士の丸山です。
突然ですが、あなたはライバル研究(競合分析)をおこなったことがありますか?

主観ですが、そんなのやる必要はないよ!と言い切る人は少ない気がします。
どちらかというと、やった方がいいのは分かるけど、やり方がよく分からないという方が多いのではないでしょうか?

つまり、具体的に言えば、

ライバル研究をおこなうと、競合他社と自社を正しく分析できて、自社の強みと弱みを明確にできるから、今後の経営戦略の立案に役立つ!ということは理解できるけど、

何をどんな手順で進めればいいのか分からない?ということですよね。
そんな皆様に、今回は『ライバル研究』の手順について解説します。

ライバル研究の4つのステップとは?

先に申し上げておきますが、とりあえず、ライバル研究は4つのステップだけおこなえば十分です。これ以上のことを深く考えればきりがありません。

まずは、4つのステップを表計算ソフトに整理することからスタートしてみましょう。
Step1 競合他社を5社ピックアップしよう
Step2 競合他社の特徴をリサーチしよう
Step3 競合他社のマーケティング活動をリサーチしよう
Step4 競合分析フレームワークで自社の強み・弱みを視覚化しよう


【Step1】競合他社を5社ピックアップしよう

まずは、自社と似ている商品・製品・サービスを提供している競合他社を最低でも5社は選定してみましょう。

競合他社の選定は、Web検索がおススメです。自社の商品・製品・サービスに関連する『キーワード』を複数検索してみるといいですね。上位表示される企業は競合他社の可能性がありますので、すぐに表計算ソフトに整理しましょう。

【Step2】競合他社の特徴をリサーチしよう

次は、他社のWebサービスサイトの情報を参考にして、具体的に自社の商品・製品・サービスと比較する項目をピックアップしてみましょう。

例えば、比較する項目は下記のようなものが考えられます。

【例示】
・商品・製品・サービスの概要
・対象となるターゲット層の年齢や企業規模
・販売価格帯
・機能の特徴
・商品・製品・サービスの品質
・使いやすさ
・デザインとスタイル
・カスタマーサポートの内容
・保証制度の充実

ライバルと比較する項目が多すぎると、リサーチに時間がかかりすぎますので、重要な項目を取捨選択するといいですね。比較する項目が決まれば、どんどん比較表を埋めていきましょう。

また、Webリサーチでは、口コミ評価や比較サイトなどの情報を参考にすることも効果的です。

【Step3】競合他社のマーケティング活動をリサーチしよう

いよいよStep3です。ここでは、自社のマーケティング活動と他社のマーケティング活動を比較することになります。

例えば、マーケティング活動の比較は下記のような項目が考えられます。

【例示】
・サービスサイトの分かりやすさ
・有料広告活動
・SNS活動
・動画配信活動
・プレスリリース
などをライバル企業と比較してみるといいですね。

競合他社が自社の商品・製品・サービスを通して、どのような価値を顧客に提供しているのか?を深く理解するきっかけとなるはずです。

また、ライバル企業の具体的なマーケティング活動の理解を通じて、自社の具体的な顧客『ペルソナ※』の構築にもつながるでしょう。

※ペルソナ:商品・製品・サービスの典型的なユーザー像

【Step4】競合分析フレームワークで自社の強み・弱みを視覚化しよう

ここまで情報をまとめたら、競合分析フレームワークに挑戦してみるといいですね。

例えば、SWOT分析は、自社の事業状況を、①強み、②弱み、③機会、④脅威の4つの項目に整理して分析する方法として有名ですよね。

ライバル研究で整理した情報をもとにSWOT分析をすると、
・自社が一体どのような立場にあるのか?
・自社の有利な点と不利な点は何なのか?

が明確になりますから、新たな事業の戦略を立てる上で重要な気づきを与えてくれる手法ですね。
さて、今回はライバル研究の手順を4つのステップで説明しました。

ライバル研究(競合分析)をおこなうことは、「競合を知って、自社を理解すること」です。

言い換えると、
・他社との差別化ポイントを把握して、もっと「強み」を活かす
・自社に足りないポイントを把握して、早く「弱み」を補う

ということになります。

ライバル研究を比較表にまとめるだけで、自社の立ち位置や強み・弱みなどが明確になり、感覚的、かつ、感情的で行き当たりばったりの経営がなくなります。

競合を知り、自社をしっかり理解すれば、自社が目指すべき目標に向けて、より具体的な成功要因を導きだすことだってできるのです。

ライバル研究をやってみたいけど、やり方が分からない、あなた。

4つのステップを参考にしてライバル研究(競合分析)をおこなってみませんか?