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後悔しない起業・独立ー5つのポイントー

2023年12月28日
業務改善 営業/マーケティング

こんにちは、YKプランニング管理本部長であり公認会計士の丸山です。

独立や起業を考えている皆様、まず何からやれば良いのかと悩んでいませんか?

起業や独立は自己実現に向けた第一歩であり、新しい世界に飛び込むことはワクワクする反面、不安やリスクも伴います。適切なステップを踏まずに飛び込むことは後悔のもととなるかもしれません。

しかし、きちんとした準備を整えることで、不安やリスクを最小限に抑え、成功への可能性を広げることができます。

そこで、今回は独立や起業を考えている皆様に、起業や独立までに準備することの必要性、あとで後悔しないための準備のポイントをご紹介します。


準備不足は失敗の大きな要因

起業や独立を検討する時は、とにかく準備が肝心です。この準備を怠ることは、ビジネスの成功の可能性を脅かすリスクを高めることになります。

例えば、ある起業家が自身の専門知識を活かし、コンサルティングサービスを開始しました。
しかし、事前に市場調査や競合分析をおこなうことを怠り、直感や経験に頼ってサービスを立ち上げました。

その結果、競合他社の存在や市場のニーズを理解せず、自身のサービスの差別化ポイントを顧客にアピールできず、魅力的な提案がおこなえませんでした。また、適切な価格設定やマーケティングも不足していたため、サービスの認知度向上にも失敗しました。

この例から分かるように、準備を怠ることが起業や独立における失敗の原因となります。
適切な準備がなければ、競合や市場のニーズを把握できず、自身のサービスが成功するための具体的な戦略を策定することが難しくなります。


準備に必要なポイント

起業や独立を考える際に、適切な準備は成功にとって不可欠です。

ここでは、準備に必要な5つのポイントについてご説明します。
これらのポイントを意識し、準備を怠らないことが、あとで後悔しないためには非常に重要となります。
①事業計画の策定
ビジョンや目標を明確にし、事業計画を練ることは重要です。市場調査や競合分析をおこない、事業の方向性を明確化しましょう。

例えば、新たなカフェを開業すると考えましょう。この場合、市場調査をおこない、周辺エリアのカフェの数や人気のあるメニュー、顧客の嗜好などを分析します。競合分析を通じて、他のカフェとの差別化ポイントや独自性を見出すことができます。これにより、自身のカフェのコンセプトやターゲット顧客を明確化することができます。

資金調達の計画
資金はビジネスの生命線です。資金調達方法を考え、起業や独立に必要な資金を確保する方法を模索しましょう。

例えば、金融機関融資は、多くの起業家にとって重要な資金調達の手段です。しかし、金融機関サイドは貸し手としてリスクを最小限に抑えたいと考えています。そのため、起業家自身が事業計画について十分な情報を提供する必要があります。

具体的には、事業計画には事業の目的やビジョン、市場調査結果、競合分析、収支予測などを明確に記載する必要があります。また、金融機関は返済能力を見極めたいと考えていますので、返済計画を具体的に示すことが求められます。返済計画には月々の返済額や期間、返済方法、そして将来の収益見通しやリスクに対する対策なども含めることが必要です。

経営・法律の知識の習得
起業や独立には経営や法律の最低限の知識が必要です。税金や契約に関する基本的な知識の習得も避けられません。

例えば、カフェ経営においては、営業許可・食品衛生基準、建築基準・店舗規制、業界に関する法的規制、税金や労働法などを理解する必要があるでしょう。また、契約書や取引条件についても基本的な知識が必要です。これにより、トラブルを未然に防ぎ、スムーズな経営を実現できます。

マーケティング戦略の構築
ビジネスの広告や宣伝、そして販売方法を考えることは極めて重要です。SNSや広告キャンペーン、商品の販売戦略などを計画し、効果的なマーケティング戦略を策定しましょう。 

例えば、カフェの集客や販売促進のためには、SNSを活用したプロモーションが考えられるでしょう。魅力的な写真や動画を投稿してカフェの雰囲気や料理、おすすめメニューを紹介します。また、特別なセールや限定メニューの告知、フォロワー限定のクーポンや特典を提供することで顧客の興味を引きつけます。
また、地域の学校や団体と提携してイベントを共催したり、地元の商品を取り入れたりすることで、地域住民の支持を得ることができ、新規顧客の獲得やリピーターの増加を図ることができます。

リスク管理
起業や独立にはリスクは避けられません。事前にリスクを予測し、それに対する対策を講じることが大切です。

例えば、出店場所の選定には集客や売上に直結するリスクがあります。交通量の少ない場所や競合店舗の多いエリアなどは売上に影響する可能性があります。これを回避するためには、入念な地域調査やターゲット顧客層の分析、将来の街の発展性などを考慮した慎重な場所選びが必要です。
また、カフェ経営には季節や天候、市場の需要変化により、コーヒーや食材の価格が急上昇するリスクがあります。これにより原価率が上昇し、利益率が減少する可能性があります。この場合、代替品の準備、価格変動に対応した販売戦略の構築が必要です。
さらに、人材確保の難しさも重要なリスクです。このリスクに対処するために魅力的な労働条件や福利厚生を提供することが求められます。また、スタッフの教育・育成や定期的なモチベーション維持も重要でしょう。


まとめ

起業や独立は、個人の夢やビジョンを追求する素晴らしいチャレンジであることは間違いありません。

しかし、その成功には入念な準備が必要です。計画を立て、リスクを予測し、対策を講じることが重要です。ただ気合や根性だけで飛び込むのではなく、注意深く準備を整え、適切なステップを踏むことが肝要です。

起業や独立を考えている皆様、あとで後悔しないためにしっかりとした準備段階を踏みましょう!!

丸山 桂
丸山 桂
株式会社YKプランニング 経営管理本部長 公認会計士

大学卒業後、金融機関のリテール営業からEY新日本有限責任監査法人での金融機関監査とIPO支援経験を積む。独立し税理士事務所を開業後、YKプランニング入社。現在は経営管理本部で予算管理とバックオフィス業務を統括。幅広い財務会計と金融の知識と経験を活かし、組織の成功に貢献するべく管理体制を強化中。
趣味はゴルフ・YouTubeで興味がない分野の動画をあえて見ること。