まだ窓口行ってるの?金融機関へ行かない方法!
こんにちは。YKプランニング財務経理部です。
先日の財務経理ブログ「担当者が解説!月次決算マニュアル大公開!」はご覧いただけましたでしょうか?その際に少しだけ業務の効率化について触れましたが、今回はその中のひとつである「金融機関に行かない方法」として、支払業務の効率化についてご紹介していきたいと思います。
コロナ禍でも金融機関の窓口は混み合っています。 ネットバンキングが主流の世の中になりましたが、アナログからもう一歩抜け出せない経理担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
弊社では金融機関の窓口での振込や税金の納付は一切行わず、すべて会社のPCから行っています。 どなたかの参考になればと、ここに至るまでの道のりを簡単にご紹介したいと思います。興味のある方はぜひ一読されて下さい。
ネットバンキングの活用
日本におけるネットバンキングの普及率は意外にも低く、日本銀行が2020年6月に行った調査によると法人ネットバンキング利用率は27.4%とのことです。確かにネットバンキングを使用するには月額使用料が発生しますし、不正被害の不安なんかもつきまといますよね?
しかし、ネットバンキングを使用することによる経理業務の効率化は計り知れません。
一番の効率化は金融機関の窓口での30分から1時間の待ち時間を別の業務に充てることができたことです。また弊社ではネットバンキングと会計ソフトとの連携ができるので、普通預金の仕訳を一から手入力しなくて済むようになりました。
この2つだけでもかなりの効率化が図れていると思います。少しでもネットバンキングに興味を持たれた方は、まず取引銀行にご相談してみて下さいね。
支払は振込よりも口座振替もしくはカード決済
金融機関の窓口に行かない為にネットバンキングの活用も大事ですが、そもそも支払自体を振込ではなく口座振替やカード決済に変更するのも一つの手です。弊社では取引先に口座振替やカード決済の支払サービスがある場合は率先して利用しています。
口座振替の手続きは少し時間と手間がかかります。取引先から郵送で届いた紙の口座振替依頼書に記入し銀行印を押印し返送するといったスタイルがほとんどです。しかし、この手続きさえ終えてしまえば、後は指定した口座から決まった日に自動で引落されるので非常に楽なのです。
カード決済に関しては口座振替のように紙での手続きは不要で、PCで取引先のwebページへカード情報を入力すれば完了です。
◆口座振替のメリット◆
・振込の手間が省ける
・振込手数料がかからない
・振込漏れが防げる
◆カード決済のメリット(口座振替のメリットに加えて)◆
・会計ソフトと連携していれば、カード決済時に発生主義で仕訳計上ができる
税金の納付はe-TaxとeLTAX
最後に毎月納付の源泉所得税と住民税についてお話します。
ネットバンキングの活用、支払方法の検討を経て一番最後に残ったのが税金の納付でした。取引先への振込はネットバンキングで対応しているのに、税金の納付だけは金融機関の窓口へ行って納付している時期もありました。
特に源泉所得税と住民税は毎月の納付が必須です(源泉所得税の納期特例を申請されている場合は除きます)。しかも納付期日が同じ10日なのでこの日は金融機関の窓口が込み合う日という事態が起こっていました。
◆源泉所得税◆
e-Taxダイレクト納付にて納付しています。
現在インターネットバンキングを利用しての納税や、カードでの納税もできるようになっています。利用するには事前に税務署への届け出が必要ですが、即時または期日を指定して納付することもできますし、なにより納付手続きの操作がとても簡単です。
◆住民税◆
eLTAXダイレクト納付にて納付しています。
数年前までeLTAXは非常に使いづらいソフトとして認識されていましたが、徐々に改善されています。最近の改善で一番よかった点は、前月の納付データをコピーして当月の納付のデータとして使用できるようになったことです。eLTAXの使用を断念されたことのある方は、もう一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。数年前よりは格段に使いやすくなっていますよ!
毎月の源泉所得税と住民税に加えて、 e-Tax では消費税予定納税や決算後の確定法人税、消費税など、eLTAXでは決算後の法人都道府県民税、法人市町民税などの納税が可能です。 ちなみに固定資産税は口座振替を利用しています。
まとめ
今回は、弊社の支払業務の効率化についてご紹介しました。もちろんすぐに切り替えができたわけではなく、慎重に時間をかけて取り組んできました。
令和3年度の電子帳簿保存法の改正でもわかるように、今後もデジタル化は進んでいきます。日々の業務を行いながら効率化を考えるのは大変かとは思いますが、まずは出来るところからやってみてはいかがでしょうか。意外と「あれ?なんか時間に余裕ができたかも?」と気づくことができるはずです。
最後に、支払業務は会社の信用問題に直結しています。 健全な会社経営の一部を担っていると思い、気を引き締めてお互い業務に取り組みましょうね!