ビジネスプラン・事業計画作成のポイント
こんにちは。YKプランニング営業本部長の宗近です。
金融機関や投資家から資金調達をするため、あるいは協力会社を募るためなどにビジネスプランは作成されます。
今回は、その際に留意すべき点や、ビジネスプランの構成要素についてご説明していきます。
ビジネスプランとは
ビジネスプランとは、一言で言うと「自分がやりたいこと(ビジネスモデル)を第三者に説明するための資料」です。
会社が事業によって顧客に提供する技術・商品・サービス、そういったものからの収益の獲得方法、資金の調達や運用モデルなどを記載します。
創業前に作成することもあれば、創業後に新たな事業を始める際に作成することもあります。
ビジネスプラン作成時の落とし穴
ここで重要なのが、ビジネスプランは「第三者に説明する資料」であることです。
「第三者」とは具体的に誰でしょうか?
特に創業期であれば、投資家や融資先、協力会社などがあげられます。その人たちは何のためにビジネスプランの説明を受けるのかということを大前提に作成することが重要になります。
投資家であれば、お金を投資する価値があるのか、リスクとリターンを注視しているでしょうし、融資先もきちんとしたビジネスモデルを有しているのか、持続可能性があるのか、貸し倒れの可能性はないのかといったリスクとリターンを考えます。
協力会社であれば、協力することによるビジネスの発展性や収益性といったリターンと、協力することによるデメリットであるリスクを考えます。
つまり「第三者」は必ずといってもいいほど、リスクとリターンを考えます。
どのような視点でリスクとリターンを考えるのか、それはお金の視点です。
多くのビジネスプランの中で、自社の商品やサービスがどれだけ素晴らしいかを説明していても、お金の出入りについての具体的な計画が疎かになっているケースが見受けられます。ビジネスプラン作成にあたっては必ず「お金」の視点を持つことが重要になります。
ビジネスプランの構成要素
ビジネスプランの大きな構成要素は理念、事業性、独創性、具体性の4つです。
これらを意識しながら、必ず網羅的にビジネスプランに盛り込むことが必要です。
・理念
経営者の「思い」を表現します。具体的にはミッション、ビジョン、バリューに代表される表現方法を用います。
・事業性
ビジネスプランに記載されるビジネスモデルの市場性や採算性、実現可能性を表現します。ビジネスを成功させる根拠はどこにあるのか、それを実行するための体制はどのように準備していくのかを考えます。
・独創性
数多ある商品やサービスの中で、何故このビジネスモデルが選ばれるのかを市場や競合優位性の観点から考えます。
・具体性
ビジネスモデルは人、モノ、金、情報の流れを網羅した具体的な内容であることが求められます。また、ビジネスプランを遂行するにあたっての手順や方法、スケジュールを具体的に明記し、読み手に高い実現可能性を想像させることが重要になってきます。
ビジネスプラン項目と内容例
まとめ
今回はビジネスプランについて説明させていただきました。
ビジネスプランは「ビジネス設計図」とも呼ばれます。特に、中小企業においては、ビジネスプランを持っているのは3割程度だと言われています。たしかに、ビジネスプランがなくとも成功している経営者は多数いらっしゃいます。
しかし、経営環境が不透明かつ急速に変化する現代においては、事業の成功確率をあげるための道具としてビジネスプランを作成してみてはいかがでしょうか。