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起業家は知っておきたいIPOの基礎知識

2022年 9月15日
経営管理 会計・財務 ビジネス用語

会社を経営していたり、新しく起業を考えていたりする方の中には、「IPO」を意識している人も多いのではないでしょうか。

経営者の中で注目される「IPO」ですが、そこにはメリットだけでなくデメリットも存在します。

今回はこの「IPO」について、詳しく見ていきましょう。


IPOとはなにか

IPOは「Initial Public Offering」の頭文字を取った略語で、日本語では「新規上場、新規株式公開」と訳されます。
これは、企業がはじめて自社の株式を証券市場に流通させ、一般の投資家に広く資本参加を求めることを意味しています。

IPOをした企業は「公開企業」または「上場企業」と呼ばれ、多額の資金調達の機会を得たり、社会的な信用を獲得したりといったアドバンテージを手にすることができます。

そのため、多くのベンチャー企業やスタートアップ企業は、このIPOを通過点として目指す傾向にあるのです。

IPOのメリット・デメリット

IPOのメリットは、資金調達や社会的信用以外にも以下のような点が挙げられます。

■優秀な人材を採用しやすくなる
■社内の管理体制を強化できる
■株主の利益が確保される

上場企業は露出度も大きくなり、企業としての知名度も上がります。
さらに上場前には社内環境の改善や管理体制の強化もおこなわれることから、力のある従業員を確保しやすい状況が整うというメリットもあります。
株式の資産価値が高まることで、従業員のモチベーションアップも期待できるでしょう。

しかし、IPOにもデメリットはあります。
IPOをおこなう場合のデメリットには、以下のような点が挙げられます。

■IR(インベスター・リレーションズ)のための情報開示義務が発生する
■株価を上げ続けるプレッシャーが生まれる
■上場時に多額のコストがかかる

IPOをおこなうことで、経営者は株主からの信頼を得て株価を上げ続けることが求められるようになります。
また、IR活動で投資判断に必要となる情報をタイムリーに開示していくため、広報部の設置や担当者の配置といった準備も必須です。
さらに、上場前の準備段階から内部管理体制の整備やIPOコンサルに対する費用、その他手続きにかかる手数料など、多額のコストも必要となります。

IPOを視野に入れている場合は、メリットばかりではなく、これらのデメリットもしっかりと把握しておく必要があるのです。

成功につながるポイント

では、IPOを成功させるためにはどうしたらよいのでしょうか。

IPOを成功させるには、「IPO=ゴール地点」という考えを見直す必要があります。
そのためには、まず自社のビジョンを明確にし、IPO後の中長期的なプランを持つことが大切です。
IPOで得られる短期的な利益だけでなく、そこからどのように成長していくのかを具体的に設定しておくことがIPO成功の基本となります。

また、IPOに向けた準備を確実に実行していくことも必須となります。
先述したビジョンの策定だけでなく、コーポレート・ガバナンスの整備や証券取引所、主幹事証券会社の選定、各種資料の準備など、ひとくちにIPOといってもそこに向けた課題は山のように存在します。
それぞれの項目に抜けや漏れのないよう、確実に実行していくことが求められるのです。

ここまでのことを通常の業務と並行しておこなうのは、企業にとってはかなりの負担となることが容易に想像できます。
IPO専門のサポートをおこなっているコンサル会社もありますので、場合によっては彼らの力を借りることも検討しましょう。


まとめ

今回は、IPOについてご紹介しました。
起業家としての出口戦略は、IPO以外の手段もいくつかあります。
まずは、自社にとってどの手段が最良なのか、しっかりと情報を集めてみることをおすすめします。