「伝わる資料」を作成するデザインのポイント
こんにちは。YKプランニングデザイン部です。
業務の中で、社内の人に企画内容を説明するために資料を作成したり、お客様に商品を提案するために資料を用意したりすることはありませんか?
今回は、社内資料や営業資料で使える「伝わる資料」を作成するための、ちょっとしたデザインのポイントについてご紹介いたします。
ポイント1:人の目線を意識して文字を配置
スライドに図や文字を配置する際に、意識してもらいたいのは「人の視線の流れ」です。
広告や雑誌を読むときに、あなたが最初に目を向けるのはどこでしょうか?
横書きであれば、人の視線の流れは左上から右下に流れていきます。
これを「Zの法則」といい、チラシなどの紙媒体で活用されている法則です。
また、WEBデザインでは「Fの法則」が活用されています。
スライドに文字や図を配置する場合には、この視線の流れを意識してレイアウトしてみてください。また、その際には途中で余計な情報をいれないように注意をしましょう。
ポイント2:使う色やフォントを限定しましょう
あなたは文字を目立たせたくて、いろんな色を使っていませんか?
色をたくさん使えば使うほど、読み手はあなたが一番伝えたいことに気づきにくくなってしまいます。
使う色は「2色」で十分です。
シンプルに2色だけ使うようにすると、資料に統一感がうまれ、ごちゃごちゃとした印象がなくなります。
決める2色は「メインカラー」と「アクセントカラー」だけです。
文字は黒のみ、補足的に色を使用する場合はグレーを使いましょう。
メインカラーとは、資料の中で一番多く使われる色で、資料の印象を決めるための大切な色です。こちらは、資料のテーマに沿ったカラーを選びましょう。
また、色を選ぶ際には「彩度」や「明度」を低くすることを意識してください。
明るすぎたり、鮮やかすぎたりする色は、見ていると疲れてしまいます。
メインカラーが決まったら、次は「アクセントカラー」を選びましょう。
アクセントカラーは、資料の中で特に強調したい・目立たせたい部分で使用する色です。
簡単にアクセントカラーを決める方法として「補色」を使うことをおすすめします。
補色は、色相環の反対に位置する関係の色の組み合わせのことです。
メインカラーが青色の場合は、アクセントカラーは黄色~オレンジ色となります。
注意点として、1つのスライドにアクセントカラーを使いすぎると一番伝えたいところが目立たなくなるので、多用しないように気をつけてください。
フォントは1資料につき「1フォント」で統一しましょう。
色同様、たくさんのフォントを使用すると読み手はデザインの変化にばかり意識をもっていかれて、伝えたいことが伝わらない恐れがあります。
スクリーンで投影して遠くからでもテキストが見やすい点から、ゴシック体が適しています。
おすすめはパソコンに標準でついている「メイリオ」です。太字に対応しているので、目立たせたい部分を太字にするだけで強調箇所がわかりやすくなります。
ポイント3:余白を作りましょう
文字や図がつまっているスライドは、読み手を疲れさせてしまいます。
「スペースが空いているから詰めないと…」と思う必要はありません。
シンプルで伝わりやすい資料は、余白を活用しています!
余白があることで視線を意図的に誘導することができ、伝えたいことが強調されます。
読みやすい資料を作成するためには「余白」をとることが大切です。
■図形を多用しない
必要のない図形の囲みが多いと、スライドが詰まって見えます。余裕のない資料は視認性と可読性を低くします。
■装飾と文字の間に余白をいれる
文字と文字、文字と図の間に余白は必要です。また、文字を囲っている装飾と文字の間にも余白をいれるようにしましょう。
■文字をつめこみ過ぎない
1スライドに情報をつめこみ過ぎると、読み手が疲れてしまって読む気をなくさせてしまいます。情報が多い場合は、ページを増やして余白をつくり、文字を見やすくしましょう。
まとめ
デザインで一番大事なのは「第一印象」です。
人はモノが目に入った瞬間に、それが「よいデザイン」なのかを判断しています。
つまり、資料も「読みたい」という判断は目にした瞬間におこなわれているのです。
あなたは「読みたい」と思う資料を作れていますか?
・伝えたいことが相手に伝わっていない気がする
・スライドがごちゃごちゃしてしまう
・色やフォントをたくさん使ってしまう
そんな方はまず、今回ご紹介した3つのポイントから始めるだけでも簡単にスッキリとした「伝わる資料」になるので、ぜひ試してみてください。