BLOG bixid

経営のあらゆる課題を支援する
bixidオフィシャルブログ
  • ALL
  • 経営管理
  • 会計・財務
  • bixid活用
  • 業務改善
  • 営業/マーケティング
  • 人材育成
  • ビジネス用語

現状分析を行うための2つのフレームワーク

2023年10月 5日
業務改善 営業/マーケティング ビジネス用語

こんにちは。YKプランニング営業本部長の宗近です。

ビジネス戦略を検討するうえで、現状把握をすることは非常に重要です。

企業の現状分析を行うやり方とそのためのフレームワークは、組織の成功に向けて必要不可欠であるといえます。今回は、現状分析の重要性、具体的なやり方、そしてSWOT分析とPEST分析という2つの代表的な現状分析を行ううえで用いるフレームワークについて説明します。


現状分析の重要性

ビジネスにおける現状分析とは、組織が現在どのような状況にあるのかを理解し、課題の洗い出しや把握をする目的でおこなわれます。正確な現状の把握は、将来の戦略や意思決定に基づいて行動するために重要であり、成功への道を切り拓く鍵となります。
以下に、現状分析の重要性を4つのポイントで示します。

①戦略の指針
組織の目標と現実とのギャップを特定し、戦略の修正や新しい方向性の設定に役立ちます。

②リスクの最小化
現状を正確に把握することで、予測できるリスクや機会を特定し、リスクを最小限に抑える計画を立てるのに役立ちます。

③資源の効率的な活用
人員、資本、時間などのリソースを最適化し、無駄を削減する手助けになります。

④競合優位性の確立
自社の強みと弱みを明確にし、競合優位性を築くための施策を考えるのに役立ちます。


現状分析のやり方

現状分析を行うやり方は多岐にわたりますが、以下に一般的なステップを示します。

STEP1 データ収集
最初に、内部データ(財務データ、生産データ、人事データなど)と外部データ(市場データ、競合情報、経済指標など)を収集します。

STEP2 情報整理
収集したデータを整理し、関連性のある情報を抽出します。データの可視化ツールや分析ソフトウェアを使用すると便利です。

STEP3 SWOT分析
SWOT分析は、組織の内部の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)を分析し、外部の機会(Opportunities)と脅威(Threats)を考慮に入れて、戦略的な洞察を得るためのフレームワークです。
例えば、強みを活かして機会を掴む方法や、弱みを克服して脅威に対処する方法を検討します。

STEP4 PEST分析
PEST分析は、政治(Political)、経済(Economic)、社会(Social)、技術(Technological)の要因を分析するフレームワークです。これにより、外部環境の変化に対する組織の脆弱性や機会を理解し、戦略を調整できます。

STEP5 目標設定
現状分析の結果を踏まえ、組織の目標と戦略を設定します。これらの目標は、現状の改善や新たな成果を達成するための指針となります。

STEP6 戦略の策定と実行
目標が設定されたら、具体的な戦略を策定し、実行に移します。戦略は、現状分析を通じて得られた知見に基づいているため、より効果的です。

STEP7 モニタリングと評価
戦略の実行後、成果をモニタリングし、定期的に評価を行い、必要に応じて調整します。少なくとも年次での見直しが必要となりますが、昨今の変化の激しい環境下においては、さらに短い期間での見直しが求められます。

なお、STEP3、4のSWOT分析、及びPEST分析の詳細については以下のブログをご覧ください。今こそ取り組む SWOT分析・PEST分析-BLOG bixid | 経営の強靭化 bixid(ビサイド)


まとめ

現状分析は組織の成功に不可欠であり、SWOT分析とPEST分析という2つのフレームワークはその実施に役立つ強力なツールです。

組織はこれらのフレームワークを活用して、内外の要因を総合的に評価し、戦略的な決定を行い、将来の成長と競争力を確保することができます。定期的な現状分析を行い、変化に柔軟に対応することが成功の秘訣です。