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良いチームを作るための「チームビルディング」

2023年 1月 5日
業務改善 人材育成

いチームを作っていくためには適切な「チームビルディング」が重要です。
仕事における「良いチームの定義」につきましては、
こちらのブログご覧になってください。

どんなに素晴らしい人材が揃っていても、メンバー、一人一人のパフォーマンスには限界があります。その人材のパフォーマンスを最大限に発揮できるチームを作っていくことこそが組織においての命題となるでしょう。
今回は、「チームビルディング」について、基礎知識から実施までのポイントについて紹介します。


チームビルディングとは

チームビルディングとは、各メンバーのスキルや能力・経験を最大限に発揮し、目標達成できるチームを作り上げていくための取り組みです。
チームを作り上げるためのワークやプログラム、今あるチームをより良いチームにするための一連のプロセスも含めてチームビルディングと呼びます。


チームビルディングの目的

・メンバーの育成
若手社員、中堅社員、幹部や経営層に応じてチームにおける役割が異なります。
それぞれがチームを構成する担い手となることが重要なため、一部の役割のメンバーに限らず、組織全体で取り組みます。各役割に応じた職務要件を明確化し、ステップアップしていくために必要なスキルや意識を浸透させることも効果的です。

・コミュニケーションの活性化と適切な人的配置
チームビルディングをおこなう過程で、同僚など横のコミュニケーションと、上司など縦のコミュニケーションが活性化し、さらにはメンバーの価値観や考え方の理解にもつながります。
メンバーの価値観や考え方、得意なスキルなどを理解しておくことで、リーダーは最適な人員配置や役割分担をおこなうことができるようになります。

・マインドセットの形成
チームビルディングは、「チーム全体」で目標達成をおこなうことに重点がおかれます。
したがって、会社のビジョンやチーム全体が向かうべき目標達成に向けたマインドセットが形成されます。


チームビルディングのプロセス(タックスマンモデル)

ここではチームビルディングを効果的に遂行していくために、チームをより機能させていくために何をすべきかを把握するフレームワークとして「タックスマンモデル」をご紹介します。

【1】形成期
チームができてまだ間もない状態。
メンバー間の相互理解は不十分で、チーム目標も明確でない。メンバー同士は、様子を見ながらお互いのことを遠慮気味に探り探り知っていく段階。次の第2段階では、メンバー間の相互理解が必要となる。

【2】混乱期
メンバー間で対立や仲たがいが生じている段階。
チームが誕生し、少し時間が経つと、メンバー間の考え方の違いによって、組織内で混乱が生まれやすい。次の第3段階では、対立を越えたディスカッションをおこない、お互いの考えを認めることが求められる。

【3】統一期
メンバー同士の価値観や考え方をお互いが理解し、チームの安定期に入ろうとする段階。
チームの目標やメンバーぞれぞれの役割が組織内で共有されており、団結力が見られる。第4段階では、メンバーの特徴に基づいた役割分担、組織内の全員が納得感を持った目標設定などが必要となる。

【4】機能期
メンバーがそれぞれの役割を果たし、お互いフォローし合う体制ができている段階。
各自が同じ目的意識を持って能動的に動いており、チームの団結力はこれまでで最も高い。また、機能期はチーム目標の結果が生まれ始める段階でもある。チームのパフォーマンスを保つためには、リーダーによるメンバーへのケアや団結力を高めるための取り組みが日々欠かせない。

【5】散会期
プロジェクトが終わったり、メンバーが異動したりすることで、チームの活動が終了する段階。解散を惜しんだり、メンバー間で称賛し合ったりする光景が見られれば、チームビルディングは成功したと言える。

このように、チームビルディングは形成期に始まり、散会期に終わります。
タックスマンモデルを利用して、自分のチームがいる段階を確認することで、目標達成のために必要なことや、効果的な施策を検討することができます。


チームをうまく機能させるための3つのポイント

①チームのビジョンを明確化する
チームのビジョンやミッションが明確になっていなければ、チームは向かうべき方向を見失います。まずは、チームのビジョンを明確化することからはじめましょう。
明確化するフレームワークとしては、5W1Hなどがあります。5W1Hの詳細については、
ビジネスフレームワーク10選(前編) をご覧になってください。

②メンバーの役割の明確化
チームが成果を出すうえでは、各メンバーの役割が具体的になっている必要があります。
各メンバーのスキルや経験を前提に、それぞれの目標を設定しましょう。それぞれの目標が全て達成されると、チーム全体の目標が達成されるよう配慮が必要です。

③多様な価値観の容認
相互理解が進まないとチームの団結力は低下し、目標達成は困難となります。
それぞれが異なる価値観を有していることを前提に、メンバー同士の相互理解を醸成していく必要があります。


まとめ

今回は良いチームを作っていくための「チームビルディング」について紹介しました。

近年、働き方が多様化し、さまざまな価値観を持った従業員が集まって組織を構成するようになりました。チームで仕事を進めていくにあたっては、マネジメント層にとどまらず、メンバー層も含めた新たな組織作りが重要視されています。これを機にチームの状況に合わせた最適な「チームビルディング」を模索してみてはいかがでしょうか。